望んで生まれなかった私達 ページ2
嫌な記憶が蘇る
痛くもない、臭いもない、ただ過去の記憶が流れていくだけ
夢の中で私は殴られ続ける
別に吐き気もしてないのに、嘔吐する
...もうやだな
毎日こんなのに耐えてきた自分がすごい
もう、こんな思いをしなくていい...そう思うだけで、気持ちが楽になる
夢はまだ続く 短いはずの時間が何時間という単位に思えてくる
-......ろ!-
ああ、早くこんな夢を終わらせて
-...のいもう...てを...すな!-
私を救ってくれる優しい声が荒ぶる
-お前...か...親...ない!-
なぜ?どうしてあなたは立ち向かえるの?
-もう...じょうぶ...-
どうして私達の為にあなたの手を紅く染めるの?
-おに...ちゃ...-
過去の自分の声がかすれて聞こえる
-ごめ...こん...にいちゃん...で-
雨の中で生暖かいのは流れていきながら、たったひとつの温もりを抱きしめる
2人の双子は約束する
-これから3人でなにがあっても一緒にいよう-
夢は、夢の中の私達の希望の泣き声で覚めた
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作者名:Leaf | 作成日時:2019年6月30日 18時