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久々の学校である…ごくり。

隠「A、おはよ。」

珍しく眠そうなおめめをした隠岐が手をひらひらさせながらこちらへ歩いてきた。

「おはよう、隠岐。…俺ってクラスどこだったっけ。」

何気なくそう言うと、隠岐は何をいうてはるんや的な目を向けてきた。

「いゃ〜ほら、えと遠征に行ってたものだから忘れちゃって…」

教えてよー、と言うと驚きの言葉が返ってきた。

隠「一緒のクラスやけど。」



「…まじ?」

隠「大マジやで。」

スン

「すいやせんしたぁっ!」

隠「いや、冗談やわ」

「おい、隠岐ぃ‼︎」

帰ってきて早々ひどくない。

隠「Aは、2B。で俺が隣の2A。」

それくらい覚えてたらどうなん?という顔をしていらっしゃる…。ごもっともでございます。

ってことは、だ。

「え、お前、真織ちゃんと一緒…」

隠「せやで。それよか、なんでマリオのクラスを覚えてんの」

それがどうかしたんか?とサンバイザーを軽く持ち上げてコテっと首を傾げる隠岐。

なんか言いたくねぇ〜…言いたくない…。

隠「あー、察したわ。ええ趣味しとるやん」

「……くたばれ」

隠「そこは素直に羨ましいって言ったらどうなん」

「……死ぬ程羨ましいっす」

言い過ぎや、と言って笑う隠岐の顔がどことなく寂しそうで、でも足を踏み込んではいけない雰囲気がどこ

となく漂っていて、そうかもな、と言って誤魔化されたフリをした。

隠「マリオのどこが好きなん」

「かわいいとこと優しいとこ、面倒見がいい方言女子」

隠「お前にマリオはやらん」

隠岐って真織ちゃんのお父さんなんか…?

それとも、もしかして…こいつも…?

隠(な〜んや、変な勘違いしてそうやけどそのままにしとこかな。ごめんやけど俺にとっては都合がいい)

「隠岐ってイケメンよな」

「急すぎんか!?」

正直、真織ちゃんが面食いだったら勝てないと思う

「でも、俺の方が身長高いんだよね」

隠「はぁ…(謎のマウントとってきよった)」

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作者名:真祈 | 作成日時:2022年9月10日 21時

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