告白されてみた（２） ページ13
【スタルーク】
「こんな夜更けにどうしたんですか？」
眠れなくて外の空気を吸いに自室を抜け出したあなた。
ソラネルにある噴水の縁に座っていると、心配そうな声が飛び込んできました。
「こんな時間にひとりで出歩くなんて危ないですよ？僕みたいな不審者に襲われるかもしれませんから」
いつもの卑下の混じった彼の言葉にあなたはふっと笑います。
「僕なら嬉しいし大歓迎って……………むぅ」
照れたような困ったような、そんな表情を浮かべた彼ですが、何かを思いついたのか失礼とあなたの両肩に自身の手を置きました。
「では、遠慮無く捕まえさせてもらいますね」
そう言うと彼はぐいっとあなたを自分の胸の中に引き寄せ、抱き締めました。
「……好きです。僕が僕じゃなくなるくらいにあなたが好きです。……このまま誰にも渡したくない」
いつもと違う彼に驚きつつも、実はあなたも彼のことが好きだとどうにか伝えます。
目を大きく見開いた彼。
そして次の瞬間にはふにゃんと溶けたような嬉しそうな笑顔を浮かべました。
「へへ…、捕まえちゃいました。……生涯、必ずあなたを守り通します。……だから安心して僕の隣にいてくださいね」
【パンドロ】
「すっげー、星の数だな」
宴後に少し散歩しないかと彼に声を掛けられたあなたは、彼と見晴らしの丘にやってきていました。
満点の星空を眺めるために自然と二人して寝転んで、目の前に広がる光景を楽しみながら雑談をする。
しばらくすると彼が黙り込み、どうしたのかとあなたが彼を見ると、彼もまたあなたを静かに見つめていました。
「………オレさ、ひとりの女性としてAのことが好きだよ」
にこっと微笑んだ彼の突然の告白に驚きつつも、あなたも同じ気持ちであると彼に伝えます。
今度は彼が大きく目を見開き、それから幸せそうに目を細めると彼はあなたを抱き寄せました。
「決心して誘ったのにさ、Aの答えを聞くまですごく怖かったぜ……」
よかったと笑う彼にあなたもにこりと微笑むと彼はあなたの額にキスを落としました。
「はは、……可愛いな。………この戦も、その後も、ずっとお前を守り通すと誓うよ」
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愁夜(プロフ) - さしゃさん» コメントありがとうございます！スタルークのかっこ可愛いさは最高ですよね！いつでも彼に会いに来て下さいね！ (4月17日 21時) (
レス) id: 1506381540 (このIDを非表示/違反報告)
さしゃ(プロフ) - どの作品も素敵すぎて何回も読みました!特にスタルーク大好きでめっちゃキュンとしました(*´Д｀)これからも更新楽しみにしてます! (4月17日 18時) (レス) id: 8cac12349a (このIDを非表示/違反報告)
愁夜(プロフ) - ちぃさん» コメントありがとうございます！エンゲージ、控えめに言って最高です！こんな作品でよければ是非また読みに来て下さいね。 (4月15日 17時) (レス) id: 1506381540 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - えと、、あのぉ、、神作品すぎませんか！！？！？リュールカンストしてやることなかったからとっても嬉しいです！！更新気長に待ってます！！ (4月13日 9時) (レス) id: 7c326927d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうちん！ - 愁夜さん» おぉ〜…流石はマルス様…正統派王子から真っ黒王子へと進化（☆） (4月9日 12時) (レス) @page10 id: 211b1d44b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁夜 | 作者ホームページ：http://kuon.iza-yoi.net/
作成日時：2024年4月3日 18時
