5人の運び屋は箱の中身を当てられるのか？

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反対したって無駄だよ、といいながら、したり顔の高橋が自分のデスクの下の大きな箱を持ち上げる。どすんと置かれた段ボールから手のひらサイズの紙切れが飛んだ。

青「…？なにこれ」

桃「HiHi JETS特製ステッカーです！」

緑「はぁ？」

紫「『街の便利な運び屋さん。お届けものならなんでもお任せ！』」

赤「電話番号、8524-8181って…」

桃「は、こ、ぶ、よ、はいはい！」

青「徹底してんねぇ」

桃「それ、営業用ね！」

赤「俺ら一応裏の人間だよね？」

緑「あの人どこに営業行くつもり…？」

桃「さらにさらに！とっておきは〜」

ふんすと胸元でガッツポーズを握り、自慢げな高橋はなおも続ける。ステッカーがでてきた段ボールの下からは、特製クリアファイルに特製Tシャツ。唖然とする4人の仲間を置いてけぼりに、きらきらした目で取り出したのは…

桃「我らHiHi JETSの制服をつくりました！」

絵の具をそのまま流したような、鮮やかな原色の五色のつなぎ。

桃「はい、そうやんは緑ね」

緑「なんで？」

桃「イメージカラーだよ。そうやんは落ち着いてるから、緑。クールな橋本くんは青！」

青「ありがと」

「ミステリアスさくちゃんは紫！」

紫「ミステリアス？」

桃「そんで、我らがエースの瑞稀くんは赤！」

赤「優斗は？」

桃「俺は愛されピンクだよ…」

緑「なんでちょっとかわいこぶった？」

桃「とにかく！今日から俺たちは『HiHi JETS』です！それぞれ自覚を持って仕事に取り組むように！以上！」


＿＿＿

こうして、ただのはぐれものの集まりだった5人の少年たちは街の運び屋「HiHi JETS」となった____

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