60無個性の ページ10
「キスして…まひるに」
立ち上がって、爆豪を見つめるまひる。
「…するわけねぇだろ、バカか」
「…Aがどうなってもいいの？」
「！！」
まひるのその一言で何かを察した爆豪は
ズカズカとまひるに近づき襟元を思い切り掴んだ。
「…っ…」
「何しやがったてめぇ…」
鋭い眼光でまひるを睨む爆豪。
そんな爆豪に、まひるは全く怯まなかった。
「爆豪くん…してよ…
まひるのこと好きって言って…」
「Aはどこいんだよっ！！」
「…爆豪く……」
「まひる！！！！」
爆豪の怒鳴り声に、目に涙が滲んだまひる。
「Aを助けたいなら…キスして…」
「……っ…」
まひるの襟元を掴む拳に力が入る。
「Aね…まひるが助けてって言ったら
すぐ駆けつけてくれたの…
きっとAもまひるのこと嫌いなはずなのに
�狢里�勝手に動いてた�瓩辰董弔�人好しだよね」
「っ……」
「Aの居場所はまひるしか知らない…
だから爆豪くん…」
爆豪の服の裾を掴むまひる。
「…して……」
「…っざけんな…」
爆豪はゴクリと息を呑んだ。
「……Aは…無事なんか」
「……爆豪くん次第」
「…」
お互い黙り込み、ただただ時間だけが過ぎていゆく。
そして、覚悟したかのように、強引にまひるを
引き寄せ顔を近ずけた爆豪。
「…爆豪…くん…」
「………」
ゆっくりと2人の顔が近ずいていく。
2人の距離は…わずか数センチ…ーーー。
まひるはゆっくり、瞳を閉じた。
�犢佑┐襪茲蠕茲法�体が勝手に動いてたんだよね！��
「………」
……A………
「………！」
キスする直前、爆豪はまひるから手を離し離れた。
「…爆豪…くん…？」
「……思い出した……」
「……え？」
爆豪はぽそりと呟いた。
「…爆豪くん…なんで…Aがどうなっても
いいのっ……」
「…その言葉、お前にそのまま返すわ」
「え？？」
爆豪は顔を上げ、まひるを見つめる。
「…お前、昔ヴィランに襲われて俺が助けたっ
つったよな…」
「そうだよ…爆豪くんが私を…」
「それは俺じゃねぇ。
確かにその場に俺もいたけどよ、ヒーローも苦戦
するようなヴィランに飛びついて行ったのは俺じゃねえ」
「っ！！」
爆豪の言葉に驚きを隠せないまひる。
「そんな…うそ…じゃあ誰が…」
「…ヴィランに捕えられてるお前見つけて、
後先考えずに走り出してたのは、
無個性のAだった…」
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まゆりぽ - 爆豪勝己の初恋２の38ページがめちゃくちゃ良かったです！第３段目、楽しみにしています！ (2022年12月31日 20時) (
レス) @page38 id: 12731aff21 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - 何でこんないい作品に出会わなかったのだろう・・・全部見たけど終始ニヤニヤ止まらんかったわ！ (2021年9月26日 15時) (レス) @page36 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます(´；ω；｀)そう言っていただけて嬉しいです(´；ω；｀)次回も頑張ります(´；ω；｀)b (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 胡瓜さん» 寂しいだなんて…ありがたきお言葉…(´；ω；｀)次回作も頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 涙うさぎさん» この小説でわたしも爆豪大好きなりました。笑(´∀`) (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年7月26日 0時
