56嫉妬 ページ6
誰がなんと言おうとまひるはまひるだもん。
爆豪くんと関われたこのチャンス、
絶対無駄にしない。誰になんと言われてもいい。
思われてもいい。そうゆうのは、もう慣れっこだから。
爆豪くん、会いたいなあ…。
Aと分かれてから1人で帰っていると、
まひるの願いが届いたのか、爆豪くんの後ろ姿が。
「…運命じゃん…」
無意識にそう呟いて、
爆豪くんの大きい背中に飛びついた。
「は、はぁ！？んだ！！？」
「爆豪くんーっ！偶然！！まひるだよっ！
今帰り？一緒に帰ろうよーっ！！」
まひるがそう言うと、うっせぇ離れろって、
突き放された。ちょっと強引だけど、そんな所も
好き。爆豪くんだもん。
「てめぇ毎回ベタベタすんじゃねぇうぜぇ！！」
「いいじゃん！あ、ねぇ今からご飯いこ！
まひるお腹すいてるの！爆豪くんもすいてるでしょ？」
今度は強引に爆豪くんの手を引っ張った。
「……っ……おいクソ女…」
「……え？」
爆豪くんはまひるの手を振り払わずじっと見つめてきた。
「…っな、なに？爆豪くん…」
「…離せ」
「…………」
冷静に、そう言われた。真剣な表情の爆豪くん。
まひるは黙って爆豪くんから離れた。
「…爆豪くんとAってどんな関係なの」
「…あ？」
「だって、A、ずっと爆豪くんのこと気にして、
さっきもまひるに突っかかってきたもん」
「…」
「…付き合ってる、ってことは無いよね」
「……」
何も言わない爆豪くん。
「爆豪くん、Aとはただの友達だよね？？」
「……」
何か言ってよ…
「分かった！幼馴染とか？だからAも
ちょっと寂しくなっちゃって…」
「……」
なんでAなの、まひるだって…
「どこを見てるの…まひるを見てよ…爆豪くん…」
急に視界がぼやけたと思ったら、
一滴の涙が頬を伝ってこぼれ落ちていた。
「俺はぁもう決まってんだよ」
「……え？」
それだけを言って、
まひるに背を向けて歩き出した爆豪くん。
「…爆豪くん、待って！どうゆう…」
まひるがそう呼びかけると、
爆豪くんは足を止めて振り返った。
「あいつ以外ありえねぇ。…そんだけ」
「………！！」
嫌だよ…どうして……Aなの。
「爆豪…くん」
段々と小さくなっていく爆豪くんの後ろ姿を
見続けることしかできなかった。
…Aがいなければ…
まひるは…爆豪くんの隣に…
生ぬるい風が真昼を包み込んだ。
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まゆりぽ - 爆豪勝己の初恋２の38ページがめちゃくちゃ良かったです！第３段目、楽しみにしています！ (2022年12月31日 20時) (
レス) @page38 id: 12731aff21 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - 何でこんないい作品に出会わなかったのだろう・・・全部見たけど終始ニヤニヤ止まらんかったわ！ (2021年9月26日 15時) (レス) @page36 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます(´；ω；｀)そう言っていただけて嬉しいです(´；ω；｀)次回も頑張ります(´；ω；｀)b (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 胡瓜さん» 寂しいだなんて…ありがたきお言葉…(´；ω；｀)次回作も頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 涙うさぎさん» この小説でわたしも爆豪大好きなりました。笑(´∀`) (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年7月26日 0時
