92隣に ページ42
「勝己…ありがとね」
「は？なにが」
学校が終わり、勝己と待ち合わせして家路を辿る。
「今朝、轟くんと話させてくれたでしょ？」
「は？知らねぇ」
私が勝己の顔を覗き込むと、つんとして反対の方向
を見た。
「もお〜っ素直じゃないんだから〜っ！！」
「…あぁ！？んだてめぇその態…！！」
キレる勝己の手を取ってぎゅっと握った。
そしたら、顔を赤くして大人しくなった勝己。
私はえへへっと笑って照れながら勝己を見た。
「………」
「………？」
そしたら、勝己は私をじっと見つめてきて、何か言
いたげだった。
「なに？なにかついてる？」
「オマエ、もうよそ見すんなよ」
「…え？」
勝己は急に立ち止まってそう言った。
「……と、轟くんのこと？」
「以外でもだよ」
「……うん」
驚いた。勝己とこんな真剣な感じで話をしたことは
今までなかったかもしれない…。
「んだよその気の抜けた返事は」
「いや、勝己が真剣だったから…驚いて…」
「あぁ？！真剣に決まってんだろ！！ボケ！！」
あ、いつもの勝己だ。
「大丈夫、勝己以外ありえないからっ！」
「〜っ…あっそ！！！」
そう言って、勝己はズカズカ歩いていった。
あっそ、って……ほんと、不器用だな、勝己。
私は立ち止まって勝己の後ろ姿をずっと見つめてい
た。
そして、こう願った。
�爐困辰半仝覆�私の隣にいてくれますように��
いつも、祈るように願うんだ。
この幸せが、いつまでも続きますようにって。
「…んで突っ立ってんだよ」
「…ううん、なんでもないっ」
私は振り返る勝己に駆け寄った。
「……」
そしたら、勝己はまた私のことを見つめてきた。
「な、なに…どうしたの？」
「……俺から離れんなよ」
「！！」
「その笑顔も…ほかのやつなんかに見せんな。
どこにも行くなよ…�猯扠瓩砲い蹐茵帖�
勝己はぼそっと呟くように、私にそう言った。
そして、私の手を取って歩き出した。
ずっと、私と勝己の気持ちは同じなんだね。
昔も、今も。
「勝己」
「あ？」
「ありがとうね」
「ん」
わたしも勝己の手を握り返した。
これからどんな事があっても、勝己と一緒なら乗り
越えられる。そんな気がする。
私なら大丈夫、もう迷わないよ勝己。
あなたの前でも後ろでもない。
隣にずっといるからね。
私は勝己の手をぎゅっと握り返した。
END
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まゆりぽ - 爆豪勝己の初恋２の38ページがめちゃくちゃ良かったです！第３段目、楽しみにしています！ (2022年12月31日 20時) (
レス) @page38 id: 12731aff21 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - 何でこんないい作品に出会わなかったのだろう・・・全部見たけど終始ニヤニヤ止まらんかったわ！ (2021年9月26日 15時) (レス) @page36 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます(´；ω；｀)そう言っていただけて嬉しいです(´；ω；｀)次回も頑張ります(´；ω；｀)b (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 胡瓜さん» 寂しいだなんて…ありがたきお言葉…(´；ω；｀)次回作も頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 涙うさぎさん» この小説でわたしも爆豪大好きなりました。笑(´∀`) (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年7月26日 0時
