88爆豪の本音 ページ38
「…勝己…風邪…うつっちゃう…」
「……うつるかよ」
改まってそういう勝己。勝己が…こんなこと言うな
んて。私を抱きしめたまま、勝己は話し出した。
「お前が…」
「……」
「す、好きだから…」
「……う、うん」
「周りが見えてなかった…」
「…え……」
言葉の内容より、ほんとに勝己がそう言ってるの？
そんなことを考えてしまった。勝己は話を続ける。
「轟の野郎にお前がとられるんじゃねーかって思っ
たら…余裕、無くなってた…」
「か…勝己……」
そう言って、私を抱きしめる腕に力がこもる。
「…お前が…俺に何も言わねぇのに腹たってた」
「…それは……ごめん…」
「お前が轟にだけ話すのはあいつの事が好きだから
だと思ってた」
「…そ、それはちがう！！」
誤解をとかなきゃ、そう思って勝己の体を離そうと
したけど、強く私を抱きしめた勝己は離れようとし
なかった。
「か、勝己…違うの…それは…」
「っるせぇ！！黙って聞けや！！」
「……あ…ごめん……」
いつもの調子で怒鳴られ大人しく黙った。
「でも、んなもん全部関係ねぇ」
「……」
「…俺はお前がどう変わろうがほかの誰かを好きに
なろうが、俺はお前だけなンだよ」
「…かつ…き………」
「俺は生涯初恋のまんま、
お前で始まってお前で終わンだよ！
わーたか、ボケ！」
「…う………うぅ…」
我慢しきれず、泣きながら、勝己をぎゅっと抱きしめた。
「ごめん勝己……わたし勝己のこと、なんにも…
分かってなかった……」
「俺もだわ。自分のことも、お前のこともな」
勝己も私をぎゅっと抱きしめた。
温かい、身体も言葉も…。
「…勝己…」
「…あ？」
「…私も…一生勝己が好きだよ」
「……そうかよ」
「だから、ずっと一緒にいて…幼馴染なんかじゃな
くて、友達でもなくて…」
「……」
「恋人と…して…居てください…」
「…いるに決まってんだろが」
「……いいの？私なんか…で」
私が不安そうに問いかけた事に気づいのか、いつも
より優しく、勝己は囁いた。
私が伝えられる精一杯の言葉。
ちゃんと、勝己に伝わったかな…。
あなたへの思いはまだまだ伝えきれてないけど、こ
れから、ゆっくり伝えていくね。
だから、こんな私だけど、ずっと隣にいてね、勝己…
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まゆりぽ - 爆豪勝己の初恋２の38ページがめちゃくちゃ良かったです！第３段目、楽しみにしています！ (2022年12月31日 20時) (
レス) @page38 id: 12731aff21 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - 何でこんないい作品に出会わなかったのだろう・・・全部見たけど終始ニヤニヤ止まらんかったわ！ (2021年9月26日 15時) (レス) @page36 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます(´；ω；｀)そう言っていただけて嬉しいです(´；ω；｀)次回も頑張ります(´；ω；｀)b (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 胡瓜さん» 寂しいだなんて…ありがたきお言葉…(´；ω；｀)次回作も頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 涙うさぎさん» この小説でわたしも爆豪大好きなりました。笑(´∀`) (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年7月26日 0時
