87俺の話、聞いてくれ ページ37
「勝己のばか…」
私はそう呟いて、家の近くのいつもの公園に行きベンチに腰掛けた。
足元を見ると、靴を履かず裸足で出てきてしまった
ことに気づく。何しているんだろう、私、と再び気
持ちが落ち込んでしまった。
「勝己が怒るのも当然だよね、中途半端なことばっ
かりしてる、私…」
誰に話すわけでもなく、そう独り言を呟いた。
「当然だよなぁ、てめぇが俺に何も言わねぇのが悪
ぃんだから」
「…勝己…」
顔を上げると、ポッケに手を入れて、眉間にシワを
寄せた勝己が私の目の前に立っていた。
「……なにしにきたの…」
「…家帰れ、悪化すんぞ、バカかよ」
「……私のこと怒ってるでしょ…」
「は？」
バカにするかのような、心配するかのような、そん
な�爐い弔發匹�り�瓩両仝覆法⇔泙�込み上げてき
た。
こんなこと言うなんて、ほんと私、めんどくさい女
だ…。
「…怒ってねぇから、帰んぞ」
「……」
「…A」
「っ………」
私の名を呼ぶ勝己。
そして、勝己の大きな手の平が、私に差し出された。
�狄┐鵑吻�
あの時の、勝己の言葉を思い出した。
思い出したら、ポロポロと涙が溢れてきた。
「……っ…触るなって…言ったくせに…」
「…あれは……悪ぃ」
ゴシゴシと涙を拭っても、また涙がこぼれてしまう。
「起こしに来てくれなかったくせに……」
「………それも…悪ぃ…」
勝己はベンチに座る私に視線を合わせるようにしゃがんだ。
「……いつも怒って…こんな私から勝己が離れてい
くのが怖かった…自分に自信がなくて、だから優し
くしてくれる轟くんに惹かれちゃってた…」
「……ああ…」
「でも…私にはやっぱり勝己がいてくれないと…ダ
メだよ…っ……うっ…」
涙でクシャクシャになった顔を見られたくなくて、
下を向いた。腕で顔を隠した。
「いつも一緒にいた勝己と…ちょっとでも会えなか
ったら…すごく寂しかった…嫌だった…」
「…分かったから泣くな…」
「っうっ…だって…」
「んな顔見たかねぇ」
勝己は私の頭を撫でた。
「…うう……勝己ぃ…」
「………悪かった……苛立って、お前のことちゃん
と見てなかった」
いつとは違う素直な勝己に、心うたれて、また涙が
溢れ出てしまった。
「今度は俺の話、聞いてくれ」
「…え…っ！！」
勝己はいつもより低い声でそう言って、優しく私を
抱き寄せた。
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まゆりぽ - 爆豪勝己の初恋２の38ページがめちゃくちゃ良かったです！第３段目、楽しみにしています！ (2022年12月31日 20時) (
レス) @page38 id: 12731aff21 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - 何でこんないい作品に出会わなかったのだろう・・・全部見たけど終始ニヤニヤ止まらんかったわ！ (2021年9月26日 15時) (レス) @page36 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます(´；ω；｀)そう言っていただけて嬉しいです(´；ω；｀)次回も頑張ります(´；ω；｀)b (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 胡瓜さん» 寂しいだなんて…ありがたきお言葉…(´；ω；｀)次回作も頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 涙うさぎさん» この小説でわたしも爆豪大好きなりました。笑(´∀`) (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年7月26日 0時
