82熱 ページ32
翌日、勝己は結局、私を起こしに来てくれなかっ
た。連絡もない。私は相変わらずの寝坊。
現在の時刻は午前10時だった。
「勝己のばか…」
ベットの上でそう呟くと、計っていた体温計が鳴
り、体温を確認した。朝起きたらなんだか体調が悪
かったんだよね…。
「38℃…」
最悪だ…まぁ、どうせ遅刻だし、丁度いいや…今日
は学校休もう。
春紀とまひるちゃんに連絡を入れると、すぐに返信
が来た。2人かと思ったら、意外な人物からだった。
「切島くん…？？」
『A！！話ある！今日飯行かねぇ？』
「……なんか最近、お誘い多いな…話ってなんだろ…」
気になるけど、こんな体調じゃうつしちゃいけない
し…わけも説明して切島くんにすぐ返信を返した。
ケータイを枕元において、ベットに横になる。
「……はぁ…辛い…」
どんどん熱が上がってる気がして、動けなくなって
しまった。
こうゆう時…1人って……辛いな…。
そんなことを思っていると、気づいたら意識が遠の
いていくように眠りについていた。
･
「ね、熱？！」
「……あ？」
雄英高校1-A、授業の合間の休憩時間。
切島の発した一言が爆豪の耳に入った。
「んー？どしたん切島？」
近くにいた上鳴が切島に問いかける。
「いやぁよ、Aのやつが熱でダウンしてるみたい
でよ、今日飯誘ったんだけど断られた」
「あー、そか」
2人がそんな話をしていると、席についていた轟も反応した。
「…A、体悪ぃのか？」
「んにゃ、ただの熱だってよ、結構しんどいつって
る」
「……」
轟はちらっと、席についている爆豪の後ろ姿に目をやる。
「爆豪お前知ってたんだろ？見舞い行くか？」
「……」
切島は爆豪の顔を横から覗き込み問いかけた。
「今知った。行かねぇ」
爆豪の返事は、ただそれだけ。
その一言で、爆豪の異変に気づいた切島。
「…え？なんで…」
「………」
「俺が行く」
切島と爆豪の会話に割って入る轟。
轟の言葉に驚きを見せる切島と上鳴。
そして、爆豪。
「轟…そんなAと仲良かったか？」
「まあな…ちょっと、用事もある」
轟も爆豪の席の横に来て立ち止まり、じっと爆豪の
顔を見つめる。
「お前、行かねぇんだろ、なら、いいよな」
「…んだてめえ…」
爆豪が立ち上がり、轟に鋭い視線をむけた。真っ直
ぐに爆豪を見つめる轟。そんな轟を見て、爆豪は唇
を噛み締め席についた。
「……勝手にしろクソが」
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まゆりぽ - 爆豪勝己の初恋２の38ページがめちゃくちゃ良かったです！第３段目、楽しみにしています！ (2022年12月31日 20時) (
レス) @page38 id: 12731aff21 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - 何でこんないい作品に出会わなかったのだろう・・・全部見たけど終始ニヤニヤ止まらんかったわ！ (2021年9月26日 15時) (レス) @page36 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます(´；ω；｀)そう言っていただけて嬉しいです(´；ω；｀)次回も頑張ります(´；ω；｀)b (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 胡瓜さん» 寂しいだなんて…ありがたきお言葉…(´；ω；｀)次回作も頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 涙うさぎさん» この小説でわたしも爆豪大好きなりました。笑(´∀`) (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年7月26日 0時
