53どう思ってんだよ ページ3
目をうっすら開けた。
…朝か…いつのまに私、寝ちゃったんだろ。
そんなことを考えていると、だんだんと視界が
はっきりしてきて、目の前に勝己がいることに気づく。
勝己は私に覆いかぶさっていて、
お互い驚いた顔をして固まった。
「…かっ…勝己…？」
「…………っ」
なんで…こんな態勢に…？
私のことを起こそうとしたの？…にしても、こんな、
こんな態勢になることって…。
「勝己、な、なに…？？」
「………」
私が目を覚まして驚いた顔をしてたけど、段々と
それが真剣な表情に変わっていって…。
しばらく沈黙が続いた後、勝己は口を開いた。
「…何って、見てわかんねーかよ」
「っ……」
いつもの勝己と違う、そう思った。
声のトーンも低くて、なんだか大人っぽい表情。
「…分かったっ、起きる！起きるから…離れて」
私は勝己の胸を押して突き放そうとするけど、
全くビクともしない。
「違ぇ」
「え…」
「…お前…俺のこと、どう思ってんだよ」
「………っ」
勝己が…
勝己がそんなこと言うなんて思ってもみなかった
から、驚いて何も言えなくなってしまった。
「なぁ、どうなんだよ…ただの、友達、か？」
…そう言われて、あの時のことを思い出した。
まひるちゃんに、私が勝己と友達だと言って
しまった時のこと。
勝己はあの時の言葉を気にしていたのかな…。
「…そ、それは…！！ちがくて……」
「…ちがくて、んだよ」
違う、そう、誤解をとこうとしたけど、なんせ
勝己の顔が近くて、今の状況が状況なだけに、
冷静に話を出来る状態なんかじゃなかった。
「勝己…待って…説明するから…ち、近い…
は、離れ…てっ……」
勝己に何とか離れてもらうように言うけど、
全く聞いてくれなかった。
「……今言うまで、離れねぇ」
「…勝己……」
まっすぐな瞳で私を見つめてくる。
�猴�達��
だなんて思ってるわけない。だって、だって私は
勝己の事が…ーーー
「………」
「………」
やっぱり、言葉が出なかった。
まひるちゃんと勝己がキスをしていたあのシーンが
頭の中にチラついて。
唇をぐっと噛み締めると、一滴の涙が頬をつたった。
「………っ」
そんな私を見た勝己はすぐに私から離れて隣に座った。
私も涙を拭って起き上がる。
「……悪ぃ」
勝己はそう言うと、私の頭をクシャクシャっと撫でた。
「うん」
私はそう返事をすることしかできなかった。
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まゆりぽ - 爆豪勝己の初恋２の38ページがめちゃくちゃ良かったです！第３段目、楽しみにしています！ (2022年12月31日 20時) (
レス) @page38 id: 12731aff21 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - 何でこんないい作品に出会わなかったのだろう・・・全部見たけど終始ニヤニヤ止まらんかったわ！ (2021年9月26日 15時) (レス) @page36 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます(´；ω；｀)そう言っていただけて嬉しいです(´；ω；｀)次回も頑張ります(´；ω；｀)b (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 胡瓜さん» 寂しいだなんて…ありがたきお言葉…(´；ω；｀)次回作も頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 涙うさぎさん» この小説でわたしも爆豪大好きなりました。笑(´∀`) (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年7月26日 0時
