69想い ページ19
「あの…勝己」
「…あ？」
ちょうどご飯も食べ終わり、
カバンを肩にかけ準備をする勝己に声をかけた。
「…あの…この前の…事なんだけど」
「…この前？」
私は高鳴る鼓動を抑え、息を飲んだ。
「…勝己が…好きって…言ったこと」
「……おう…」
「…あんな形で…なんかあやふやになってた気が
するから……今…またいうね」
「………おう」
「………」
ぐっと拳を握った。
ドキドキする…息もできないくらい。
勝己は…どうなのかな…。
「私…無個性だし…雄英通ってて、しかも1年で
トップの成績の勝己には私なんか釣り合わないって…
いつも私の前を走る勝己の隣にはいられないって
ずっと思ってた…」
「………」
勝己の反応が怖くて、顔が見れなかった。
だからまた、視線をしたに向けてしまっていた。
「…でも…勝己が私のこと好きって言ってくれて
すごくうれしくて…まさか私なんかを好きだなんて
思ってもみなくて…
でも…勝己の真っ直ぐな想いが…私の気持ちを
思い出させて…くれた…」
怖かった…でも、ちらっと勝己の顔を見た。
…そしたら…真剣な表情で私を見ていてくれた。
いつもの勝己…眉間にシワを寄せて鋭い目付き
だけど…優しい瞳……。
私はそのまま目を見て想いを伝えた。
「私…勝己のことが…好き…昔からずっと、
今も…勝己のことが大好きだよ…」
「………」
目を見て…伝えた。
どうしよう…緊張しすぎて…上手く話せてたかな。
ちゃんと伝わったかな。
「……バカだな…」
「…ん？」
ぼそっと勝己が呟いた。
「バカって…また私のこと？そんなの分かってるよ」
「…ちげえよ…俺が」
「！！」
ぽんっと私の頭に手を置いて、優しく撫でてくれた。
「…え…勝己…が？」
「そうだよ」
そして、ゆっくり私を自分に引き寄せて抱きしめた。
勝己の珍しい言葉にキョトンとしてしまった。
「……勝己？」
「なんでもねぇ…俺も…お前が好き…」
ぶっきらぼうに、そう言ってくれた。
私も勝己をぎゅっと抱きしめる。
「私の方が好きだよ…勝己」
「……分かった…じゃあ…」
「…えっ、えっ…わあっ！！」
勝己にゆっくり押され、私はソファに倒された。
そして、上から勝己が覆いかぶさってくる。
「か…勝己…っ？？」
「んだよ…俺のこと好きなんだろ？
…じゃあ問題ねぇよな」
そ、そうだけども〜っ！！！
急にこの展開はっ…！！
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆりぽ - 爆豪勝己の初恋２の38ページがめちゃくちゃ良かったです！第３段目、楽しみにしています！ (2022年12月31日 20時) (
レス) @page38 id: 12731aff21 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - 何でこんないい作品に出会わなかったのだろう・・・全部見たけど終始ニヤニヤ止まらんかったわ！ (2021年9月26日 15時) (レス) @page36 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます(´；ω；｀)そう言っていただけて嬉しいです(´；ω；｀)次回も頑張ります(´；ω；｀)b (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 胡瓜さん» 寂しいだなんて…ありがたきお言葉…(´；ω；｀)次回作も頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 涙うさぎさん» この小説でわたしも爆豪大好きなりました。笑(´∀`) (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年7月26日 0時
