68俺が作る ページ18
まひるちゃんとの一件から1週間が経ち、
私はようやく退院することが出来た。
AM7:00
「おい、さっさと起きやがれ、
病院で十分寝溜めしただろ」
バサァッと布団を取られ、勝己に起こされた。
「…ううーっ乱暴〜っ！！」
一週間ぶりにこんな感じで、勝己が私を起
こしに来て、いつものような1日が始まった。
「はぁ……ごめん待ってて、すぐ朝ご飯作るから…」
私は目を擦りながらそう言うが、入院の変な疲れが
残っているせいかなかなか布団から出れないでいた。
すると、リビングにスタスタ歩いていった勝己がバ
ックをソファに放って腕まくりをしているのが目に
はいる。
「……勝己？…なに、してるの？」
「…顔洗って着替えて座ってろ、俺が作る」
「…っえ？？…あ、朝ごはん？」
私が驚いて質問しても返事がない。
「…作ってくれるの？勝己が？？」
「そーだよ！！んだよいらねぇのか！！」
私が再び質問すると、怒った顔でそう言った。
「ううん！！いる！！食べるっ！！」
私はぴょんっとベットから飛び降りて慌てて顔を洗
いに洗面台に走った。
「んだテメェクソ元気じゃねぇか！！」
私の心配してくれて、朝ごはん作ってくれてるのか
な…勝己…。不器用な言い方だけど、ほんと、優し
いな…。
「……」
洗面台に来て、鏡に映る自分を見る。
勝己に……話さなきゃ…。
なんかあやふやになっちゃってた…告白のこと。
私はいつもより念入りに顔を洗って髪を整えた。
「美味しいっ！！ほんと才能マンだね勝己」
「誰でも出来んだろこんなの」
勝己の作ってくれた朝ごはんをパクパクと口に
運んだ。
「…よく食うな」
「病院食少なかったし、お腹すいてて…
それに勝己が作ってくれたから美味しくてついね」
ニコッと微笑んだ。
「……」
「…ん？」
そんな私をじっと見てくる勝己。
「…え？なに？？」
「…米つぶついてんぞ」
自分の顔に指を当てて、場所を教えてくれた。
そんな勝己をみて私は自分の顔を触るけど
全く場所が分からなくてキョトンとした。
「……ガキかよ…」
「！！」
勝己は私に手を伸ばしお米粒を取ってくれて、
それをそのまま自分の口に運んだ。
「…！！」
「あ？んだよ」
「…あ、いや…」
「…ガキ…」
「な、なにぃ！？ガキガキうっさい！！」
…なんか、いつもあるような事でも、
やっぱドキドキしちゃうな…
勝己のことが好きって認めてから余計に…
話するなら…今しかない
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆりぽ - 爆豪勝己の初恋２の38ページがめちゃくちゃ良かったです！第３段目、楽しみにしています！ (2022年12月31日 20時) (
レス) @page38 id: 12731aff21 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - 何でこんないい作品に出会わなかったのだろう・・・全部見たけど終始ニヤニヤ止まらんかったわ！ (2021年9月26日 15時) (レス) @page36 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます(´；ω；｀)そう言っていただけて嬉しいです(´；ω；｀)次回も頑張ります(´；ω；｀)b (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 胡瓜さん» 寂しいだなんて…ありがたきお言葉…(´；ω；｀)次回作も頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 涙うさぎさん» この小説でわたしも爆豪大好きなりました。笑(´∀`) (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年7月26日 0時
