65和解 ページ15
「…爆豪くんに聞いた。まひるが幼い頃ヴィランに
襲われたって話、あれ、爆豪くんじゃなくて
一緒にいたAが助けてくれたって…」
「…え？」
まひるちゃんは涙ながらに話し出した。
「まひるの勘違いだったの…Aは…まひるを
助けて気を失ってたって…本当なのA」
「…」
私は記憶をたどった。幼い頃…勝己と…
「そんなことも…あったかな…
…確か無理やり勝己を映画に誘って向かってた時
だっけ…。ヴィランとヒーローが戦ってるって
聞いて映画そっちのけで現場に走ってった気がする
そのあと、勝己や周りのヒーローにこっぴどく叱られた！」
「Aごめん…わたし…わたしっ」
「……うん、もういいよ…まひるちゃん」
私は立ち上がってまひるちゃんを抱きしめてあげた。
「Aが…まひるのヒーローだったんだね」
「！！」
泣きながら、そう言うまひるちゃん。
まひるちゃんも私のことをぎゅっと抱きしめた。
私が…誰かのヒーロー…
なんでか、涙がこぼれた。
「そんなことない、私はなにも……」
「…ううん、まひるを救ってくれた…
Aはまひるのヒーロー…」
「……っ…う…」
「…っ、なんでAが…泣くのっ…」
「っだって…ふえぇ…諦めてた夢だから…
だから…私が誰かのヒーローだなんて……
そんなの…っ…うう」
「…っ…バカぁ…A〜
どんだけバカなのよぉ〜〜」
お互いその場に泣き崩れてしまった。
ほらね、勝己…まひるちゃんはそんなに悪い子じゃない。
そんな気がしてたんだ…。
すごく怖い思いをして、ヒーローに憧れて…
その憧れが少し間違ったやり方を生み出してしまっただけ。
私と勝己が小さい頃オールマイトに憧れてたのと
気持ちは何ら変わりない。
私が勝己に憧れて、好きになって、ずっと隣に
いたいって思う気持ちと変わらない。
私とまひるちゃん、いい友達になれると思う。
…って、こんなこと言ったら、また勝己に怒られちゃうかな？
･
「爆豪ぉおおお！！」
「っんだようっせ！！」
ちょうど昼休みに学校へ行くと、真っ先に切島か
俺の元にやってきた。…轟の野郎も。
「お前何してたんだよ！！Aは！！無事
なんか！轟に聞いた！！つか俺の電話でろよぉ！」
「Aは…」
「おめーにゃ話したろ半分野郎が！！
…怪我もねぇ無事だっつの」
そう言ってどかっとカバンを机に置いた。
ったく…
俺以外にも心配かけてんじゃねえよA…。
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まゆりぽ - 爆豪勝己の初恋２の38ページがめちゃくちゃ良かったです！第３段目、楽しみにしています！ (2022年12月31日 20時) (
レス) @page38 id: 12731aff21 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - 何でこんないい作品に出会わなかったのだろう・・・全部見たけど終始ニヤニヤ止まらんかったわ！ (2021年9月26日 15時) (レス) @page36 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます(´；ω；｀)そう言っていただけて嬉しいです(´；ω；｀)次回も頑張ります(´；ω；｀)b (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 胡瓜さん» 寂しいだなんて…ありがたきお言葉…(´；ω；｀)次回作も頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 涙うさぎさん» この小説でわたしも爆豪大好きなりました。笑(´∀`) (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年7月26日 0時
