63告白 ページ13
大きな爆発音とともに、体育倉庫の扉は吹き飛ばさ
れ、爆風で中のガスも一気に吹き飛んでいった。
「…っ…Aいんのかぁ！！」
腕でガスを吸わないよう口を塞ぎ、辺りを見渡した爆豪。
すると、地面に倒れて横になるAを見つけ
すぐさま駆け寄った。
「…Aっ、てめぇ何してんだボケ！！」
「………かつ…き？？」
うっすら目を開けるAだが憔悴しきっている。
Aを抱き抱え、急いで外へ飛び出した爆豪。
校舎の壁にAをもたれさせすわらせた。
「おいA…俺がわかるか！返事しやがれ！」
「……勝己………」
「…にしてんだよ…バカかよ……ざけんなっ…」
Aを強く抱きしめた爆豪。
「…勝己…来てくれると思った…私の…
ヒーローだもん…ね…」
「…何言ってんだよ…お前…体…
あのガスみてーのなんなんだよっ…！！」
Aも爆豪の背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめた。
「大丈夫…有毒じゃないと思う。
きっと…体が痺れてるだけ…」
「んでそんなことが分かるんだよ…っ」
「…まひるちゃんが…そんなことするわけないよ…」
「……っ」
爆豪はAからゆっくり離れると、
ニコッと微笑むAの顔が目に映った。
「…心配…かけんなや…」
「！！」
爆豪の瞳が潤んでいるのに気づいたAは、
手をゆっくり伸ばし、爆豪の頬にやった。
「……っ…昔から…いいかげんに…」
「泣かないで…勝己……」
「っ…泣いてねぇよ！！！」
「……勝己…」
「……っ…ああ！？」
「………すき…」
「…………！」
突然の言葉に固まる爆豪。
「…勝己が好き…ごめんね…友達なんて思ってない…
ずっと…私は勝己の事が大好きだった…」
お互い、震えた声で言葉を交わす。
「………だったって…過去形かよ…」
「…ううん…今も…大好き…」
「………っ…アホ」
「…えっ？！」
「クソバカが」
「ば、バカ…？こんな時によくそんなこと…」
「バカはバカだろうが！！」
「もう…そんな暴言ばっか…ー！！」
ふいに、Aの言葉を塞ぐようにキスをした爆豪。
長いキスをした後、ゆっくり唇が離れた。
「…勝己……」
「……お前が…好きでたまらねぇ……」
…真っ直ぐな、勝己の言葉…
「…うん……私も…」
涙がこぼれ落ちそうになるのを必死にこらえた。
そして、再び勝己の顔が近づいて…
私たちは深く、深くキスをした。
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まゆりぽ - 爆豪勝己の初恋２の38ページがめちゃくちゃ良かったです！第３段目、楽しみにしています！ (2022年12月31日 20時) (
レス) @page38 id: 12731aff21 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - 何でこんないい作品に出会わなかったのだろう・・・全部見たけど終始ニヤニヤ止まらんかったわ！ (2021年9月26日 15時) (レス) @page36 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます(´；ω；｀)そう言っていただけて嬉しいです(´；ω；｀)次回も頑張ります(´；ω；｀)b (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 胡瓜さん» 寂しいだなんて…ありがたきお言葉…(´；ω；｀)次回作も頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 涙うさぎさん» この小説でわたしも爆豪大好きなりました。笑(´∀`) (2018年8月24日 8時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年7月26日 0時
