38いつもどうり ページ38
「なんだよそのあほ面、顔洗ったんか」
「…あ、洗ったよ…」
ぼーっとしながら勝己と向かい合って朝ごはんを
食べていた。
やっぱり私の夢だったのかな？って思うくらい
普通…
「……どんだけ意識するんだよ、ボケ」
「…へ？！」
私の作った朝ごはんをもぐもぐ食べながら、
ふいにそう言った。
「…嫌だったんなら謝る」
「…いや…そ、そうじゃ…」
「………」
夢じゃなかった…
「…怒らないでね…勝己…わたしをただ
からかって…冗談ってことは…ーーー」
「んなわけねぇだろ…
冗談であんなことしねぇよバカが」
「……そ、そう…」
沈黙になった
分からない、何を話したらいいか、
なにを勝己に伝えたらいいのか…
こ、告白？なの？あれって、なら返事を
返さなきゃいけないんだとは思うけど…思うけど…
「飯おかわり」
「……あ、う、うん」
考え事をしながら勝己のお椀にご飯をよそって、
黙ったまま差し出し、自分の食事に戻った
すると、勝己の視線が気になって顔を上げた
「…な、なに……」
「…うぜえ」
「……！！」
勝己には、私の考えは全部見透かされていたんだ
「ぼーっとしてんのうぜェからやめろや」
「……だ、だって……そんなこと…
言われたって……」
また勝己から視線を外し俯いた
「〜〜っ…」
「…わたし……」
「だからぁ……」
バンッと机を叩いて立ち上がった勝己
「俺が勝手にテメェの事が好きだっつってんだ！
だからんなおどおどされるとうぜぇんだよ！！
てめぇは黙っていつもどうりしてろや！！」
「っ…………」
すごい顔で睨んでくる…
怖い…ガチで切れてる時の顔だっ…
でも言ってることと真逆…
「…文句あんならなんか言えや…あぁん？」
さらにずいっとメンチきってくる
「…っご、ごめん…な、ないですっ！！」
「……ならさっさと食えや、置いてくぞ」
そういって、ストンっと座って再びご飯を
食べ始めた勝己
「………」
私もいつも通り、朝ごはんを食べた
勝己って…ツンデレ…
勝手に好きでいる…か…
なんだか勝己らしいっちゃあらしいけど…
でも、そうだよね…こんなにおどおどされて
ここで距離をとってしまったら勝己か可愛そうだ…
「…勝己」
「…あ？」
「…ごめんね」
にこっと、いつもどうり勝己に微笑んだ
「…ふん」
そしていつもどうり一緒に登校して、
いつもの場所で轟くんに会い、
わたしたちは別々の学校へ歩いていった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 483人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シズク(プロフ) - きっこさん» きっこさんありがとうございます！(；；)続篇に移りましたが頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年7月26日 8時) (
レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
きっこ - 話の展開が気になりすぎてヤバいです！毎回更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年7月25日 18時) (レス) id: 18af6740d4 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - おかさん» ご指摘ありがとうございます、以降、気をつけます…。 (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 琉唯さん» ありがとうございます！頑張って面白い話考えますので今後もよろしくお願いします！！(^O^) (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
おか - ２１ページの緑谷が緑屋になってます (2018年7月15日 20時) (レス) id: 6bb468f785 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シズク | 作成日時：2018年6月30日 16時
