29好き ページ29
なんで手を握った時、ドキドキしたのかというと
周りにカップルだと見られてるのかな、なんて
考えたり、勝己に触れたからっていうのも
のもそうなんだけど
いつも眉間にシワを寄せて怒ってばかりの勝己の
見たことのない表情を見たから…
なんだか別人みたいで…男の子って感じで…
それで…
「…おい」
「んっ？！」
しまった、ぼーっとしてしまってた
勝己の呼び掛けでハッとする
「今日ずっとぼーっとしてんぞ」
「…え？そ、そう？？」
館内を色々と見て周り、休憩がてら
大きなガラス貼りの水中観覧席に腰掛け、
スイスイと自由に泳ぐ魚たちを見ていた
人も少ないおかげかゆっくりできる
「可愛かったなぁ、ペンギン…」
「おめーがあんなはしゃぐとは思ってなかったわ」
「ええー？そんなにはしゃいでたかなぁ？」
「ガキみてーにな」
「ガキって…いいでしょ別に！
…！」
そんなことを話していると、後からヒソヒソと
女の子達の声が聞こえてきた
気になって耳をすましてみる
「あの制服、雄英高校の…」
ああ…まぁ、そうだよね
「体育祭みたみた、すごかったよね、
生でみても超かっこいいっ…
握手してもらおっかな…」
「…てか、隣の女の子、誰？顔みてくる？」
…その反応が正しいよね、
ちょっとした有名人…私なんかが
勝己の隣にいるなんて、ただの幼馴染ってだけで…
「おい、だから何ぼっとしてんだよてめぇわ！
人の話聞いてんのか！！」
「…あ、ごめんっ…」
しまった…顔に出てたかな…
なんか、勝己の事考えるとぼーっとしてしまう
周りはつり合わない、そう思っているよね
でも
…いいんだ…私はこうして、
ただの幼馴染として勝己の隣にいれれば…
それだけで…いい…
「…勝己、優しい顔でお魚さんたち見てたね」
「あ？なんだそりゃ」
今日一日、すごく優しい表情で
ポケーっと水中を眺めていた勝己
そんな勝己を見ていられるだけでも、わたしは
幸せだと思う…
「なんだか微笑ましかった…
勝己と来れてよかったな…楽しかった…
ありがとね、勝己」
「……」
そう言って、ニコッと微笑むと
「……」
勝己は黙って私を見つめた
「……え、なに…？なんか言ってよ…」
「……」
「勝己…ーーー」
「好き」
「……………」
勝己のふいの一言に、一瞬、時が止まった
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シズク(プロフ) - きっこさん» きっこさんありがとうございます！(；；)続篇に移りましたが頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年7月26日 8時) (
レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
きっこ - 話の展開が気になりすぎてヤバいです！毎回更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年7月25日 18時) (レス) id: 18af6740d4 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - おかさん» ご指摘ありがとうございます、以降、気をつけます…。 (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 琉唯さん» ありがとうございます！頑張って面白い話考えますので今後もよろしくお願いします！！(^O^) (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
おか - ２１ページの緑谷が緑屋になってます (2018年7月15日 20時) (レス) id: 6bb468f785 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年6月30日 16時
