18会いたい ページ18
『は？なにが…？』
「……っ…」
何でこんなこと言ってしまったんだろう…
絶対に話しちゃいけないのに…
でも…彼の…死柄木弔の個性を生で見て、肌で
感じて…
簡単に人を殺せる個性もあることを知った
人の死をなんとも思わない人間も
いることも知った……思い出しただけで
恐怖でおかしくなりそうだった
泣いちゃいけない…勝己に悟られたら…
いけないのに…
『おいてめぇ、家にいるんじゃねぇのかよ』
「…い、いるよ！！」
『あぁ？！なんだよ！！びっくりさせんな』
「…勝己…もしかして心配してくれた？」
『…するに決まってんだろボケが』
「…勝己……」
バカ…だ…わたしは…
中途半端じゃないか…気持ちも…言葉も…全部…
「う…かつき…っ…わたし…」
もう、涙は止まらなくなっていた
『…………泣いてんのか』
「勝己の…声聞いたら安心しちゃって…うっ…
勝己のせいっ…だからぁっ…」
『何言ってんだよおめぇ、俺が何したよ』
「…会いたい…」
『……』
「勝己会いたいよぉ…ううっ…」
溢れる想いは止まらなくなっていた
『……』
「聞いてるの…っバカっ…」
『…表出ろや』
「…え？」
『いーから出ろや！！寒ぃだろうが！！！』
「…！！！」
電話で話してるはずなのに、どこからか
現実で、勝己の怒鳴る声がする…あの、いつもの
怒鳴る声が…ーーー
わたしはあわててベランダに出て、外を観た
わたしのアパートの前、眉間にシワを寄せた
勝己がケータイを耳に当てて立っていて、
目が合ったーーーー…
『覗けって言ってんじゃねぇ、出て来いって
言ってんだよ』
「…か、勝己っ…ーーー」
なんで…どうして…
わたしは携帯を握りしめたまま、慌てて
部屋を飛び出して、勝己の元へ向かった
「…勝己…どうして…」
勝己を目の前に、
きょとんとした顔しか出来なかった
「なんつぅ顔してんだよ」
そう言って私の頭をくしゃくしゃと撫でた
「…っ…わ、わたし…」
「…寒くねぇのか」
「…え？」
肩を露出した部屋着のまま、外に出てきてしまった
夜は冷え込む…でもそんなこと今は忘れていた
「…さ、寒い…」
「あぁ！？アホ女が！！殺すぞ！！」
「ちょ、近所迷惑！！大声出さないで……
！！」
不意にふわっと暖かいものに包まれる
勝己が着てた黒いパーカーをわたしにかけてくれた
「っ……勝己が寒いよ…」
「あちぃわ」
勝己は不器用にそういった
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シズク(プロフ) - きっこさん» きっこさんありがとうございます！(；；)続篇に移りましたが頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年7月26日 8時) (
レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
きっこ - 話の展開が気になりすぎてヤバいです！毎回更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年7月25日 18時) (レス) id: 18af6740d4 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - おかさん» ご指摘ありがとうございます、以降、気をつけます…。 (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 琉唯さん» ありがとうございます！頑張って面白い話考えますので今後もよろしくお願いします！！(^O^) (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
おか - ２１ページの緑谷が緑屋になってます (2018年7月15日 20時) (レス) id: 6bb468f785 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年6月30日 16時
