49それぞれの想い ページ49
そう、思い出したんだ、
私の本当の気持ち…ーーーー
「ご、こめんなさい…こんな話…」
「いや…いいよ…大丈夫か？」
心配そうに私を見る轟くん。ほんとに、優しいな
「うん、大丈夫！……轟くんが優しいから
つい本音出ちゃったよ…」
「いや、俺は何も…でも…
よかった、なんか、清々しい顔してる」
「えっ…そ、そう？」
「…笑ってる方が、いいと思う」
「……ありがとう…轟くん…」
冷静にそう言って私の前を歩き出した轟くん
…そうだ…勝己に、伝えなきゃ…
まひるちゃんの事は……今は考えないでおこう
これは私と勝己の事……
「…にしても二人共どこまで行ったんだろうね？」
「…方向間違ってたかもしれねぇな…！」
「？？」
私の半歩前を歩く轟くんが足を止めたから
私も足を止めた。
「どうしたの？」
「…あれ、爆豪とあの女…」
轟くんの視線の先にまだ遠いけど、
うっすら勝己とまひるちゃんがいるのが分かった
「ほんとだ！やっと見つけた！！行こっか！」
「…ああ…」
私と轟くんは2人の元へ向かった
･
「爆豪くん、覚えてない…よね…」
「…」
真昼は爆豪に抱きついたまま離れようとしなかった
「ンだよ…あの日って…」
「やっぱり…でも私にとって、
一生忘れられない日なの…
爆豪くんに初めて出会った日…」
「……俺ァてめぇなんか知らねぇ！
離しやが…ーーー」
「あなたは私のヒーローなの！！」
「…？？」
真昼が爆豪を抱きしめる腕に力が入る。
「私、幼い頃…街でヴィランに襲われたの
傷だらけで、今でも消えない傷跡も残ってる。
周りのヒーロー達も、その時のヴィランに
苦戦してて、私、もうダメだって思ったの…
もう助からないって…
だけど、ある男の子が私のことを助けてくれた」
「………」
「私を助けるために飛び出してきてくれて、
その時の一瞬の隙を見てほかのヒーローが
救出してくれたんだ」
真昼は涙ながらにそう語った
「もうろうとした意識の中、その時、
私の目の前にいたのは爆豪くん、あなただった…
あなたが私を救ってくれたの」
「………」
「どのヒーローでもない、
あなたが…私を救ってくれた…私のヒーロー…
私の全てをあなたに捧げたい…
ずっとそう思ってた…」
「…お前………！！」
冷たい風が吹き、それと同時に、
爆豪の言葉を遮るように
真昼は爆豪に、キスをした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 483人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シズク(プロフ) - きっこさん» きっこさんありがとうございます！(；；)続篇に移りましたが頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年7月26日 8時) (
レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
きっこ - 話の展開が気になりすぎてヤバいです！毎回更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年7月25日 18時) (レス) id: 18af6740d4 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - おかさん» ご指摘ありがとうございます、以降、気をつけます…。 (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 琉唯さん» ありがとうございます！頑張って面白い話考えますので今後もよろしくお願いします！！(^O^) (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
おか - ２１ページの緑谷が緑屋になってます (2018年7月15日 20時) (レス) id: 6bb468f785 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シズク | 作成日時：2018年6月30日 16時
