36帰宅 ページ36
「…………」
「…………」
何も考えることが出来ないまま、勝己の唇が
そっと離れた
「………」
「………」
何も言わない勝己…
目が合わせられないでいると、コンコンっと
ノックをする音が聞こえた
「っ…」
「…警察だろ…ビクビクすんなや」
そう言って私の頭をぽんぽんと撫でて、
カバンを肩にかけ、扉に向かって歩き出した
「……また明日」
「………」
…わたしは何も言えなかった
･
あれから、どうやら私は水族館内で倒れてしまって
近くの病院まで運ばれたらしい
私が目覚めるまで、勝己がずっとそばにいて
くれたことも病院の人から聞いた
そして、警察の取り調べは2時間にも及び、
学校もしばらくは行かず、警察の目が届く所
で生活するよう言われたが、それは否が応でも
従わなかった。
病院を出たのは夜の9時…ーー
家まで送るって言われたけど、1人になりたかった
から駄々をこねた
警察からしたら、ほんとわがままたよね…
迷惑かけてしまったな…
「……もう…こんな時間…」
腕時計に目をやりため息をついた
「帰って…夜ご飯……」
…家に帰っても…1人……
1人になりたいって言ったのはわたしだけど…
「……なんか寂しいな…」
独り言を呟きながら家路をたどった
「……あ」
ふと…勝己のことが頭に浮かんだ…
思い出したら…また鼓動が高鳴った
わたしのこと…好きだって、そういって…
それで…それで……
「…っ…うそだ…」
冷静になって考えたら、
ヴィランに襲われた事なんかより、
とんでもないことが起きてた……
わたしはもやもやを振り切るように走り出した
勝己と…キスした……
好きだと言われた…
勝己がそんなふうに思ってるだなんて
気づきもしなかった…
「はあっ…はあっ…」
息を切らしながら、全速力を出した
また明日…そう言ってたな
明日の朝、勝己がまた迎えに来てくれる
勝己が…私の部屋に…
「もうっ…勝己のバカっ…意識しちゃう
じゃんかっ……」
ダッシュして帰ったからか、
約10分ほどで家に着いた
夜ご飯は食べず、お風呂に入り、ベットに
横たわって天井をぼんやり見た
「疲れたなぁ…色々あった1日だった…」
頭の中を整理しようとしたけど、うまくできず、
とりあえず、考えることをやめた…
1個ずつ…消化していこう…
まずは…
明日…勝己に……
わたしはぎゅっと目を閉じて眠りについた
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シズク(プロフ) - きっこさん» きっこさんありがとうございます！(；；)続篇に移りましたが頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2018年7月26日 8時) (
レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
きっこ - 話の展開が気になりすぎてヤバいです！毎回更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年7月25日 18時) (レス) id: 18af6740d4 (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - おかさん» ご指摘ありがとうございます、以降、気をつけます…。 (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 琉唯さん» ありがとうございます！頑張って面白い話考えますので今後もよろしくお願いします！！(^O^) (2018年7月15日 23時) (レス) id: 6007a626ed (このIDを非表示/違反報告)
おか - ２１ページの緑谷が緑屋になってます (2018年7月15日 20時) (レス) id: 6bb468f785 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シズク | 作成日時：2018年6月30日 16時
