だって君と××したい (ページ8)

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岩本くんの隣に腰かけると

「俺ききたいことあるんだけどさ」

唐突に話かけられた。

「ん？なにー？」

「Aさんって音楽かなんかやってた？」

え、なんでわかるの……？

私は父が有名なロックバンドのドラマーと言うこともあり小さい頃からドラムを父から習っていた。

「やってるけど……」

「やっぱり？さっきタンバリン叩いてる時すげーリズム感あんなーっておもってたんだよねー」

す、すごいそれだけでわかるなんて……

「ちなみにさ、なにやってるの？ピアノとか？」

「えっと……、ドラム」

ピアノとかなら女の子ぽくてすごくいいんだけどドラムってなるとあまりね……かわいくはない

「え、ドラムできんの！？すげぇ！」

岩本くんは私の気持ちと裏腹に目を輝かせて私の話に食いついてきた。

「そんなことないとおもうけどなぁ…」

「いや、すげーよ」

私からしたらダンスできる岩本くんのほうがすごいと思うけど……

なんて考えていると…

「あ、そーだ！」

と、隣で岩本くんが私にタンバリンを渡してきた。

「え、急にどうし……」

「さっきやってたやつ教えてよ、ザーッってやつ！」