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言葉の葉は散ってゆく ページ8

「その時は、私が認めてあげる」



羞恥心というものはとっくに忘れていた。


先刻云った言葉は、後悔していない。

かと云って良いと確信した訳でもなく、お互い、何も云わなかった。


そして、暫くし、沈黙を破ったのは僕君だった。


「貴様、名は___」



包帯を巻き終わり、医務室を出ようとする私を引き留める様に僕君が問う。



「___只の首領補佐だよ」



嗚呼、彼が如何動くのか、この目で見られるのだ、と期待をする。







「首領の......補佐...?」



僕君は、暫く立ち尽くしていた。










「Aちゃん、何処へ行っていたのかい?」



首領室に入ると、首領が心配そうに尋ねる。



「医務室です、指の手当てを

芥川さんの治療もしていたので時間が掛かってしまいました

ご迷惑を掛け、誠に申し訳ありません」



深々と頭を下げる。


首領が、頭を上げて、と云われ、云われたままに頭を上げる。



「否、てっきり私、嫌われて逃げられているかと思ったよ

...先刻(さっき)は本当に強引で申し訳なかったね」



...本当に優しい人だ。

そして、嫌な人だ。

私は首領に様々な想いを寄せているが、本当に、此の人は、変な人だと思う。



「リンタロウ、此のドレス、買った覚えがないのだけど!」



「エリスちゃんに似合うと思って買ってきたんだけど、如何かな?」



エリス嬢が首領に、真っ赤な可愛らしいドレスを見せつける。



「リンタロウの選んだのは嫌、Aが選んだのならいいけど」



エリスちゃぁぁぁん、と、啼く首領の光景は、何時もより、和やかに見えた。




そして。



黒の時代まで、後一日。

在り話を変えるため→←其れは不思議で偶然


文豪達のラッキー愛

乱歩さんのお菓子への愛


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アルパカはむはむ(プロフ) - れたすさん» すいません、修正します! (2017年3月22日 20時) (レス) id: aa53b83762 (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 苗字と名前がおなじになってますよ! (2017年3月22日 20時) (レス) id: c8875f112f (このIDを非表示/違反報告)
舞花 - オリエンス★さん» 誤字報告有難う御座います!よく間違えてしまうんですよね......(+_+)すいませんでした、修正します! (2017年2月26日 21時) (レス) id: be55d2a0f5 (このIDを非表示/違反報告)
オリエンス★ - あの、姐さんの名前ってこうようですよね?28ページの11行目、ルビがくれはになってますよ? (2017年2月26日 19時) (レス) id: 45aae5d70b (このIDを非表示/違反報告)
舞花 - 続編出来ました!皆様、沢山の評価、お気に入り有難う御座います。今後とも宜しくお願い致します! (2017年2月25日 22時) (レス) id: be55d2a0f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルパカはむはむ | 作成日時:2017年2月17日 19時

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