日差しが闇を照らすとき ページ5
「A、此のドレス可愛いと思わない?
試着室に行くわよ!」
つ、疲れる...。
只今、首領の溺愛少女ことエリス嬢と、双黒と呼ばれる、其の一人、中也でお出掛け中である。
先刻から振り回されてばかりの私だが、中也も同様に息を上げている。
...て云うか中也凄くイケメンだ、切実に。
否、元々中也はイケメンだが、更に私の中での中也に対する愛が深まったと実感する。
「手前、大丈夫か?
俺はエリス嬢の処行ってくるから休んどけ
無理すんなよ」
ホラこれ(指差し)
中也がマフィア何て、傍から観たら、只のイケメンで優しすぎるだけのイケ面善人野郎だと思う。
休んどけ、と云われても、疲れ果てている中也を遠目で優雅に過ごす訳にもいかない。
私は近くに
「やァ、A数日ぶりだね」
.........私は何も見ていない。
嗚呼、今のは幻覚だ、最近疲れが溜まってるので、其の所為かもしれない。
「一寸、無視は駄目だよ?折角逢ったのだから、少し話でもしようじゃないか」
「...離れて下さい
此処公共の場なので」
何でお前と話さないといけないのか、私は今一理解が出来ない。
大好きな二次元キャラとお話何て、前世は喜んで待ち構えていただろうが、実際キャラに逢うと話す気さえ失う。
まあ其の対象が太宰だから、と云うのが大方だろうが。
「ふふ、じゃあ人気の無い処なら良いと云う事なのかな?」
「対象が貴方ならば全て却下です」
太宰さんは釣れないなあ、なんて嗤っているが、今は此の人から回避しなければ。
中也とエリス嬢を待たせたら申し訳ない限りである。
「今更なのだけれど、君何で此処に居るの?」
嗚呼、此の人は人を邪魔するのが好きだな、何て愚痴る暇も無く、此の場を疾く終わらせるため、太宰さんの問いに応えた。
「首領の命令でエリス嬢の外出の護衛中です
因みに中原さんもご一緒で」
すると太宰さんは、苦虫を噛み潰したような表情をし、云った。
「中也が居るのならば、今回は身を引くしか無さそうだね...
...残念だが、此の続きは後程」
出来れば、もう一生貴方に逢いたくないです、と内心呟いていた。
気付けば、太宰さんは又、風の様に消えていった。
本当に謎だな、と不思議に思う。
そして、急に私が居なくなって心配した中也さんに怒られたのは別の話
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アルパカはむはむ(プロフ) - れたすさん» すいません、修正します! (2017年3月22日 20時) (レス) id: aa53b83762 (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 苗字と名前がおなじになってますよ! (2017年3月22日 20時) (レス) id: c8875f112f (このIDを非表示/違反報告)
舞花 - オリエンス★さん» 誤字報告有難う御座います!よく間違えてしまうんですよね......(+_+)すいませんでした、修正します! (2017年2月26日 21時) (レス) id: be55d2a0f5 (このIDを非表示/違反報告)
オリエンス★ - あの、姐さんの名前ってこうようですよね?28ページの11行目、ルビがくれはになってますよ? (2017年2月26日 19時) (レス) id: 45aae5d70b (このIDを非表示/違反報告)
舞花 - 続編出来ました!皆様、沢山の評価、お気に入り有難う御座います。今後とも宜しくお願い致します! (2017年2月25日 22時) (レス) id: be55d2a0f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルパカはむはむ | 作成日時:2017年2月17日 19時