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故に嗤う彼は不可解な ページ39
「その部下は組織方針を蔑ろにしているのだよ広津さん
麻薬商売は利益も大きいけど面倒も紐付きで連れてくる
異能特務課、麻薬取締官、軍警の反社会組織監視班
我々の失態を手ぐずね引いてしまっている政府組織に絶好の口実を与える事になる
銃をを取り上げる程度じゃあ足りないよ」
「＿＿＿しかし」
「広津さん
私は何故か判らないけど幹部なんて神輿に担ぎ上げられてる
幹部になれば厭でも部下が出来る
でも不出来な連中を巧く使って成果を上げるなんて私の柄じゃあない
だから私は、駄目な奴はさっさと切り捨てる事にしてるのさ
その部下は処分すべ＿＿＿「太宰さん、いい加減にして下さい」
太宰さんが言葉を云い終わるより、私は止めに入った。
場は、しん、としている。
「あ、Aちゃんじゃあないか
如何して此処に？」
「＿＿＿そんな事は後です
＿＿＿＿＿＿太宰さん、冗談は止めて下さい」
広津さんは目を白黒と驚きの顔で、何も云わなかった。
周りは相変わらず、沈黙だ。
「Aちゃんは真面目だなあ
もっと物事を楽観的に考えるべきだよ」
太宰さんは嗤いながら云ったが、私は無表情。
《処分》、詰まりは処刑を意味する言葉。
冗談とはいえ、流石に人の命が懸かっていることは止してほしい。
「......ふふ、Aちゃんの云う通り、冗談だよ
一寸悪戯過ぎちゃったかな？」
相変わらず明るい声、首領には此の事は黙っておくから安心して、と付け足した太宰さんに、広津さんは肯き、喉を擦った。
然し、今、太宰さんは《処分》をしていても可笑しくはなかった。
彼は常に何を考えているのか解らない。
何を嫌っているのか、好いているのか、私にも判らない。
彼は予測不能＿＿＿な人間なのだ。
「あ、Aちゃん
改めて言い直すけど、何故此処に居るの？」
相変わらずけろっとした雰囲気で話しかけた太宰さんだが、此の人は空気を読めないのか？と思いながら答える。
「首領命令ですよ、太宰さんとは違って此方は忙しいのです
少し付き合ってやれ、の事です
＿＿＿私にも理解できませんが」
別に首領に逆らう気は微塵もないが、何故私が附いて行かなければならないのか、と疑問に思う。
首領の事だろうから、私の為にでも事件解決見学(謎)を用意してくれたのだろう。
そして、不意に気付く。
「＿＿＿あ、十一時」
織田作さんとの合流時間予定時刻、十一時。
如何やら、遅刻しそうな予感です(してる)
文豪達のラッキー愛
乱歩さんのお菓子への愛
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アルパカはむはむ(プロフ) - れたすさん» すいません、修正します！ (2017年3月22日 20時) (
レス) id: aa53b83762 (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 苗字と名前がおなじになってますよ！ (2017年3月22日 20時) (レス) id: c8875f112f (このIDを非表示/違反報告)
舞花 - オリエンス★さん» 誤字報告有難う御座います！よく間違えてしまうんですよね......(+_+)すいませんでした、修正します！ (2017年2月26日 21時) (レス) id: be55d2a0f5 (このIDを非表示/違反報告)
オリエンス★ - あの、姐さんの名前ってこうようですよね?28ページの11行目、ルビがくれはになってますよ? (2017年2月26日 19時) (レス) id: 45aae5d70b (このIDを非表示/違反報告)
舞花 - 続編出来ました！皆様、沢山の評価、お気に入り有難う御座います。今後とも宜しくお願い致します！ (2017年2月25日 22時) (レス) id: be55d2a0f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルパカはむはむ | 作成日時：2017年2月17日 19時
