ふと何かを駆け巡る ページ22
「私達三人が飲むようになって久しいけれど、織田作の仕事の話は聞かないなあ」
「そうですね、僕や太宰君んと違って織田作さんの業務は少し特殊ですから__
Aさんは以ての外でしょうが」
嗚呼、そうか
よく思えば私首領の補佐なんだった、と気付く
別に首領の補佐何て幼女と戯れている中年の空間の中資料を纏めるだけですよと云うと、それはそれで特殊だねと太宰さんが苦笑いする。
「特殊な訳ではない
単に語る価値がないだけだ
聞いても面白くない」
そう云い織田作は首を振って答えた
織田作は《何でも屋》的な業務を受け付けているから、面白そうな依頼とか受けてそうだと思う
「またそうやって隠す」
太宰さんが不満そうに顔を傾けた。
......子供か、お前は
............嗚呼、子供だったな(呆れ)
「はっきり云って、この四人の中で織田作の話が一番面白いのだからね
白状して貰おうか
この一週間でどんな仕事をした?」
太宰さんの言葉に私は、確かに気になりますね織田作さんの仕事内容、余り聞かないですしと云うと太宰さんは、ほらAも云ってるみたいだしと云った
織田作は少し考える動作をし、指を折りながら答えた
「マフィア傘下の商店街で起きた盗難事件の調査
近所の小学生共が犯人だった
それから拳銃を紛失したと云う系列組織のチンピラと、そいつの自宅掃除
炊飯釜の中で見つかった
続いてフロントの企業の役員が、愛人と妻に挟まれて修羅場だったのを仲裁
あとは事務所の裏手で見つかった不発弾の処理」
___物騒すぎる
え、ちょ織田作、これの何処が面白くない仕事なんですかと彼の面白いと云う領域の範囲を疑う。
「ねえ織田作、真剣に頼むのだけれど私と仕事交換しないかい?」
太宰さんが目を輝かせながら身を乗り出す。
......ていうか太宰さん、貴方にも結構な面白い内容が集まっているでしょう。
私なんて、只ひたすら首領の仕事も
「無理だろう」
「だって不発弾だよ!安吾、Aちゃん聞いた?
どうして織田作ばっかりそんな面白い仕事が回ってくるのさ?不公平だ!
明日首領に、不発弾の処理もさせてもらえない幹部なんて辞めてやる、って
自分勝手な幹部だ
其れこそ私も幼女と戯れている中年の仕事までやる首領補佐なんて辞めてやると云いたいいものだ
そうですねと安吾は何時もの事と云う様子だった
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アルパカはむはむ(プロフ) - れたすさん» すいません、修正します! (2017年3月22日 20時) (レス) id: aa53b83762 (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 苗字と名前がおなじになってますよ! (2017年3月22日 20時) (レス) id: c8875f112f (このIDを非表示/違反報告)
舞花 - オリエンス★さん» 誤字報告有難う御座います!よく間違えてしまうんですよね......(+_+)すいませんでした、修正します! (2017年2月26日 21時) (レス) id: be55d2a0f5 (このIDを非表示/違反報告)
オリエンス★ - あの、姐さんの名前ってこうようですよね?28ページの11行目、ルビがくれはになってますよ? (2017年2月26日 19時) (レス) id: 45aae5d70b (このIDを非表示/違反報告)
舞花 - 続編出来ました!皆様、沢山の評価、お気に入り有難う御座います。今後とも宜しくお願い致します! (2017年2月25日 22時) (レス) id: be55d2a0f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルパカはむはむ | 作成日時:2017年2月17日 19時