【rd】青鬼の国【女主】

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人間らしい部屋なんて、国に捕まるまでしかしたことがないし、それもそこまで豊かな家ではなかったからここまでしっかりした部屋は初めて。

そんなことは言えず、とりあえずこくりと頷いてみれば彼は眩しそうに目を細めた。

cn「よかった
...でも、放送の時とかならいいけどこっちの屋敷でもこんな眩しいとちょっときついな
ねぇ、レウさん日を遮るものとかってないの？」

ru「うーん、ちょっとまってな？
...あ、あるよカーテンだってさレーンにかけて日の光を遮りますって書いてある」

早速つけよう！
なんて楽しそうにまた何かを操作し始めた二人はまた突然声を上げる。

cn「...あ、折角人間と暮らして知れるんだからさ、俺らも人間ぽいことしてみない？」

md「ドウイウコト？」

例えばさ、なんて嬉しそうに笑ってかれはパッと手のひらに出した白い布をバッと広げた。

cn「ほら、こうやってコマンドとかクリエイティブでサクッとやるんじゃなくて、人間みたいに一つ一つ手でやってみるんだよ
ーーーその方が面白くない？」

rd「あーはいはい、そういうことね
面白そう、やろうよ！」

ky「確かに、な
でもめんどいな」

cn「ロマンがないなーきょーさんは」

ky「なに？」

やれやれと肩を下げたかれに黄色のひとが突っかかるけど、赤目の人に止められる。

ru「まぁ、まぁ
俺は賛成だよ、人間のこと知れるし」

md「さんせー、らだおくんが失敗するところミタイ」

rd「お前、それが本音か？」

話はトントン拍子に進んでいき、早速と宙にふわっと浮かんだ彼らがカーテンを取り付けていく。

宙にも飛べるんだ...

ky「これ飛んでいいん？
人間飛べんやん、どうやってやってるんやろ」

rd「そらお前ーーー、ひろしやってる時は椅子使ってたな、多分」

ru「あー、青鬼本家の時の話ね？
そっか、それじゃ椅子出すよ」

パッと椅子が出されて今度はそれに乗って作業をし始めた。

...なんか、すごく楽しそうにやってるな

初めは半信半疑だったけれど本当に人間について知らないらしい彼らが調べつつも楽しそうに人間の真似をしているのをみてバケモノなんだなぁ、なんて今更の感想。

見た目は他と変わらない人間なのに。

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