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にこり、と目の前で笑った彼と周りにいる人たちを見つめる。
本当なら死にたいところだけれど、祖国の者には理不尽に恨まれ命を狙われているし、他に居場所がない。
それに死ねもしないならこの人たちと暮らす他にないのだからその提案はありがたかった。
死ねない体にしたよ、それじゃあねと放り出されるよりはマシだ。
自分が死んだはずなのに死ななかった衝撃で忘れかけていたけれど、彼らが自らをバケモノと称し目の前の彼の身体が青く腫れ変化していたことを思いだす。
周りの彼らもきっとそうなのだろう。
それなら、彼らに仲間かと言われた私はーーー？
今まで生きていてそのような変化を生じたことは一度もない。
それでも、他の人より明らかに違う身体能力や不意に訪れる体の昂ぶる感覚は...？
私にとっては普通のことだったけれど、周りに言えば、見せれば、否定されたそれに異常なのだと気がついた。
「私は、バケモノなんですか？」
彼らがバケモノなのであれば、私もバケモノなのか人間なのかわかるかもしれない。
そうしんじて縋る思いで聞いてみれば、目の前の彼はうーん、と困った顔をした。
rd「化け物、だと思ったから連れてきたんだけど、うーん、はっきり言えばわからない。」
cn「その目は人間の目にはあり得ない色だからね、化け物に近いとは思うけど、どうなんだろう」
とんとん、と目をさして言われる。
私がバケモノだと言われ始めたのもこの目が原因だから。
でも、私はバケモノの彼らから見てもわからない存在なの....？
焦げ茶の髪をして真っ赤な目をした男性に手を優しく包まれ、持ち上げられる。
ru「ねぇ、なにか体の様子がおかしくなったり変化したことはない？
さっきのらっだぁみたいに、見た目の変化とか...」
「見た目は、変わったことはありませんが...
戦争をしている時とかに、体が熱くなってなにかがはちきれるような...そんな感覚なら...」
あのふわっと浮くような、それでいてものすごい衝動のある出来事をなんて言い表したらいいかわからなくて、困ってしまう。
それでもなんとか言葉を拾ってくれたのか彼はそっか、ありがとうと悩ましげな顔をしてうーんと唸る。
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透明玄師(プロフ) - 初見ですさん» コメントありがとうございます。7年ぶりに戻ってきたので当時とは書き方が変わってしまいますが続き検討いたします！語彙がかなり下がってしまっているので申し訳ない💦 (4月22日 4時) (
レス) id: e13ba85518 (このIDを非表示/違反報告)
初見です - あ、あのめちゃくちゃ大好きですよければ数年ぶりですが続きとかって。。。 (12月21日 2時) (レス) @page45 id: 2300fa5b80 (このIDを非表示/違反報告)
Mentaiko(プロフ) - ページ36のruさんの「はぁ！？」の表記がrdさんの表記になってますよ、 (2023年1月8日 19時) (レス) @page36 id: da99e2fb00 (このIDを非表示/違反報告)
透明玄師(プロフ) - honaさん» 他とは被らないことを意識しつつマイワールド展開したらこうなっちゃいましたw更新頑張ります！ありがとうございます！ (2019年5月19日 20時) (レス) id: 9aba64d5b7 (このIDを非表示/違反報告)
透明玄師(プロフ) - イトさん» コメントありがとうございます！何回も！？それは更新遅くて申し訳ないです…！コメント頂けるだけで十分嬉しいので大丈夫ですよ、ちまちま更新頑張りますね！ (2019年5月19日 20時) (レス) id: 9aba64d5b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透明玄師 | 作成日時：2019年2月4日 3時
