→ ページ19
自室に戻った俺は変化してしまった興奮が冷めやらぬままぐっとすでに皮膚の色が人肌に戻った手を握る。
rd「あーあ、やっちゃったなぁ
きょーさんもレウさんも怒ってたし、あの子も怖がらせちゃったしどうしよう？」
ははっとわざと笑ったけれどひとりの部屋では返事をする者がおらず虚しく響く。
rd「...おかしいな
絶対に仲間だって思ったんだけど」
ぽつり、そう呟きベッドに倒れこんだ。
最初は興味本位だった。
ぐちつぼが強い奴がいるらしいって言って、見せられた情報にへぇ、そうなんだって適当に返事を返したのに、どうしても戦っているところを見たいと騒ぐぐちつぼにつられて、興味が湧いただけ。
今日だってたまたまサボろうかと考えている時にぐちつぼから近くで【戦場の魔女】が戦争に参加しているらしいって興奮して伝えられて、興味本位で透明化して見に行った。
【戦争の魔女】の名が広まってきた最近では何もしなくても彼女の情報入ってきて、人間離れした動きとその強さのみがはいってきて出生については一切情報がない。
もしかしたら...なんて希望もあったのかもしれない。
真っ赤な、それでいて深くかがやくワインレッドの瞳に目を奪われた。
明らかに人間の色素では生まれるはずのない色彩。
それだけでも彼女が魔女と呼ばれてしまう理由になったが、それだけじゃなかった。
細身な彼女のどこからそんな力が出るのかと思うほどの強い振りと目にも留まらぬ剣さばき。
彼女は確かに剣を振るっているはずなのに、まるで魔法でも使っているかのようにバタバタと敵が倒れていき、振りの強さのせいかその切り離された肉体は軽くふっとぶ。
噂まさしく、彼女は【戦場の魔女】だ。
rd「...すっご！
なにあれ、本当に人間？」
彼女からは透明化した俺の姿なんて見えてないはずなのに、ふいに彼女の視線が俺に向けられた気がした。
...まさかね？
彼女と話して見たい。
いつのまにかただの好奇心が強い興味に変わり、あっという間に彼女を館に連れて帰る計画を立てる。
ただ話すだけでいい。
こっち側に連れて来れるなら強い戦力にもなるし引き入れたくもある。
もしも、もしもかのじょが化け物なら。
rd「一緒に暮らせたらいいな、なんてね？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 622人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
透明玄師(プロフ) - 初見ですさん» コメントありがとうございます。7年ぶりに戻ってきたので当時とは書き方が変わってしまいますが続き検討いたします！語彙がかなり下がってしまっているので申し訳ない💦 (4月22日 4時) (
レス) id: e13ba85518 (このIDを非表示/違反報告)
初見です - あ、あのめちゃくちゃ大好きですよければ数年ぶりですが続きとかって。。。 (12月21日 2時) (レス) @page45 id: 2300fa5b80 (このIDを非表示/違反報告)
Mentaiko(プロフ) - ページ36のruさんの「はぁ！？」の表記がrdさんの表記になってますよ、 (2023年1月8日 19時) (レス) @page36 id: da99e2fb00 (このIDを非表示/違反報告)
透明玄師(プロフ) - honaさん» 他とは被らないことを意識しつつマイワールド展開したらこうなっちゃいましたw更新頑張ります！ありがとうございます！ (2019年5月19日 20時) (レス) id: 9aba64d5b7 (このIDを非表示/違反報告)
透明玄師(プロフ) - イトさん» コメントありがとうございます！何回も！？それは更新遅くて申し訳ないです…！コメント頂けるだけで十分嬉しいので大丈夫ですよ、ちまちま更新頑張りますね！ (2019年5月19日 20時) (レス) id: 9aba64d5b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：透明玄師 | 作成日時：2019年2月4日 3時
