36. homecoming ページ36
「あ、ローズハート寮長とセシル先輩！！道を塞いですんません！」
「…ん？ああ、お前たちか。まだ長話をするつもりなら壁際によけるのだね。」
ついにホリデーがやってきた。
足は杖や支えががあれば何とか立てたり歩けたりするまでには回復し、車椅子を使いながら歩ける時は歩くような生活に変わった。
リドルと2人、荷物を持って鏡の間に行くと、そこは賑わっており、その賑わいに反して、僕らの気持ちは少し暗いものだった。
『不安』
その一言では表せないくらい、気分は落ち込んでいる。
下手をすれば僕もリドルも、今のような生活に戻れないかもしれないのだから。
「あれ、なんかあいつら元気がねぇんだゾ。」
「あー、そっか、寮長たちはエグめの教育ママが待ち構えてるんだっけ。一時帰宅が憂鬱にもなるか。」
足と杖を持つ手が震える。
膝から崩れ落ちそうになると、リドルとケイト先輩が両脇を抱えて支えてくれる。
監督生は杖を拾ってくれた。
「俺車椅子出しましょうか？」
「すまないねエース。ボクの荷物の…ああ、それだ。」
「ちょ〜っとまだ不安だったのかな、セシル君。よいしょっと。」
2人で車椅子に僕を乗せてくれると、ケイト先輩は僕の頭をクシャリと撫でた。
「不安ならいつでも連絡くれればいいいよ、いつでも頼りなよ。」
「ありがとうございます、ケイト先輩。なんだか…心強いです。」
それに続いてエースやデュース、監督生も連絡先を交換しようと名乗り出た。
少し前では考えられなかったこの光景に戸惑いもあるが、素直に、嬉しかった。
「…リドル、セシル。俺はお前らの家に立ち入り禁止だからケーキを届けたりはしてやれないけど、いつでも店に遊びに来いよ。チェーニャも遊びに来るだろうし。」
「そう、だね。ボクらもお母様と少し…話をしてみようと思う。聞いてもらえるかは分からないけど…。」
「……そうか、頑張れ。」
トレイ先輩が僕らの手を握ってくれた時、後ろから聞き覚えのある声がした。
「なぁにぃ、金魚ちゃん。お家に帰りたくないの？あっ、ユカタハタちゃんも居るじゃん！！」
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(名前)(プロフ) - あぁ…良い…でも見ていくうちにどんどんりどるのゲシュタルト崩壊が… (2023年1月25日 7時) (
レス) @page8 id: 2e5d9e36c3 (このIDを非表示/違反報告)
ののの - 素晴らしかったです！！！！😭 (2022年9月19日 0時) (レス) @page42 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
♦nana♦ - とても最高でした！ 私も、自分らしく自由にいていいと思うことができて、とても嬉しかったです！応援しています！ (2022年1月1日 21時) (レス) @page42 id: 16b63c63b8 (このIDを非表示/違反報告)
シン - 神な作品ありがとうございます！！これからも応援してます！ (2021年5月29日 10時) (レス) id: 0fa80a0c97 (このIDを非表示/違反報告)
病葉 - いやぁ…あのリドルの悲痛の叫びを花江夏樹が…今をときめく鬼狩りの少年がよぎったのは気のせい？ (2020年10月23日 22時) (レス) id: 0515bcf5a2 (このIDを非表示/違反報告)
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