26話だと私は思ったのです。 ページ28
「狩屋、今日は何か持っていこうか」
霧野はスクールバッグを肩にかけて言った
夕暮れに照らされた霧野の横顔は本当に綺麗だ
「そう…ですね。今日は違う花でも買いに行きましょうか」
二人が話していることはもちろんAのお見舞いのこと
日課のようにAの病室に顔を出すのだ
それは半年たった今でも変わらず
もう看護婦から医者まで、狩屋たちのことを知らない者はいない
二人で花屋まで歩き、花を購入する
珍しい青いバラ
少し前まで青いバラというのはありえない花だった
だが今は遺伝子組み換えで実現している
不可能などない、と思わせてくれる花だから二人は選んだのだ
病院に着くと真っ先に向かうのはAの担当医のところ
様態を聞き、改善されているか、快方に向かってはいるか、聞くのだ
でも答えはいつも同じ
「治る見込みはありません」
絶望的な答えばかりだった
それでも狩屋と霧野は諦めなかった
前のAの手が動いたとき
大丈夫だよって言っていた気がするから
俺らが諦めてたらダメに決まっている
そうやって二人は半年たった今もずっとAを見てきているのだ
27話だと私は思ったのです。→←25話だと私は思ったのです。
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きんぐ(プロフ) - うたうさん» いえ笑。好きなものには節操なく、ですから笑 (2015年9月5日 13時) (
レス) id: 5cf3a6c2ac (このIDを非表示/違反報告)
うたう - サクサク進むなんて凄すぎです！！(゜ロ゜ノ)ノ (2015年9月5日 13時) (レス) id: 7c4a6d391b (このIDを非表示/違反報告)
きんぐ(プロフ) - うたうさん» コメントありがとうございます。思ったより書くのが楽しく、意外にサクサク進められています。これからもご愛読、お願いします！ (2015年9月5日 13時) (レス) id: 5cf3a6c2ac (このIDを非表示/違反報告)
うたう - 超面白い!!!((o(^∇^)o))これからも頑張ってくださいね( v^-゜)♪ (2015年9月5日 12時) (レス) id: 7c4a6d391b (このIDを非表示/違反報告)
きんぐ(プロフ) - 亜依斗(*・ω・)ノ☆AITOだお☆さん» コメント有難うございます！これからもちまちまとですが、更新していきます。 (2015年9月3日 22時) (レス) id: 5cf3a6c2ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きんぐ | 作成日時：2013年10月19日 12時
