destiny life (ページ45)

今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:111,897 hit

043 ページ45

.

" 撮影以上でーす "

「『お疲れ様でしたー！！』」

「A、先向かってて。バレないように後から行くし」

『うん、分かった』

撮影が終わって、遂に念願のAとの映画デート。まあ、デートってほどじゃないけど、ね。
一応バレないようにAだけ先に映画館に向かってもらって、俺も準備を進めた

JK「ハンビンさん」

後ろから聞こえる声。さっきAと話していた人の声とは違うように低かった

「……ジョングクさん、」

年下なのにさん付けをしないと怖いくらいオーラが強かった。目つきも怖いし。ブイヒョンとは少し違っていた

JK「今からヌナとどこ行くか知らないですけど、勝手にヌナ連れ出すのやめてもらえます？」

「いや、でもAも行くって言ってくれたし…」

JK「ヌナが良くても僕が駄目なんです」

強く言い放ったジョングクさんは明らかに怒っているようだった

JK「…………本気なんですか？Aヌナに」

そうジョングクさんが聞いてきた瞬間に分かった。
この人も、本気なんだ

「………本気です。Aをもっと知りたいし、一緒にいたいと思ってる」

JK「……へえ、」

ジョングクさんはにやっと笑って少し俺の方に近づいてきた

JK「後から入ってきたくせに堂々としてますね」

「後から、って…」

JK「ずっと前から、あなたよりもずっと前から僕はその気持ちなのに。ヌナのこと、何も知らないくせに」

きっと睨んでくるジョングクさんに少しかっとなってしまった。確かにそうかもしれないけど、それが何か問題になるのか？

「出会った時間なんて関係ないし、これからの時間が大切だと思ってるんで」

JK「…ふーん、まあ確かにね……けど、ハンビンさん。あなたには絶対負けない」

ジョングクさんは強く言い放ち、ブイヒョンの方に向かって行った。背中にたらり、と汗が流れた

V「ハンビンくん！ありがとね！あと…ジョングク、ちょっとハンビンくんのこと警戒してるだけだから！じゃね」

ひらひらと手を振って出ていく2人。何だか、とんでもない話をしてしまった気がする

.