destiny life (ページ4)

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Aと一緒に小学校に入学し、はや2年。
俺達は気づいたら小学3年生になっていた。

「おいA、消しゴム貸して」

『もージフン、また忘れたのー！？お母さんに言いつけるからね！』

「それはめんどくさくなるからやめろ」

Aは初めて会った時は静かだったが、すぐに打ち解けて仲良くなった。くりんとした目は茶色く、白い肌に長い睫毛が可愛い。なんて、絶対言わないけど。

「おいおいイジフン！！お前まだ日本人と喋ってんのかよ！！」

あー、うざい奴が来た。

「日本人もとっとと日本帰れよな！！邪魔なんだよ！」

少し体格が大きめのこの男。1つ上の小学四年生の奴だ。
Aがいるのを見つけてからほぼ毎日のようにこうやって言いがかりに来る。

Aはいつも泣きそうな顔になる。いつも我慢している姿を見てもう耐えられなくなっていた

「お前さあ、そろそろいい加減にしろよ」

「あぁ？ジフン、ちっちゃいくせに生意気な態度とってんじゃねえよ」

手をグーにして襲いかかってくる、もう殴られる、と思った時だった

『やめて！！！！』

今まで聞いたことのない怒った声でAが叫んだ

「何だ？日本人のくせにうるせえな」

『ジフンくんに、、、ジフンくんに手出したら、私が許さない！！！絶対絶対許さない！！！帰って！！！！』

教室に響く声でAは叫んで、俺の前に立ち目の前のあいつを一生懸命押して離そうとしてくれていた。

「お前、俺に勝てるとでも思ってんのか？」

そう言ってAも殴られそうになったその時

「おい！お前何やってんだ！？職員室に来なさい！！」

ちょうど先生が入ってきて、何とかその場は収まった。

Aはふらふらと座り込み、緊張が解けたのかぽたぽたと涙をこぼし始めた。

「A、、守ってくれてありがとう、」

そう言うとAは泣きながらも俺のことを見て

『ジフンくんが傷つくの、嫌なのっ、、大好きな人が傷つくの、嫌なの、、』

そう言って涙を流すAに胸の奥がぎゅっ、と苦しくなった。気がつくと俺は手を伸ばして、Aの頭を優しく撫でていた。

「………Aが傷つかないように、ずっと守るよ」

その時、ずっと俺はAを守りたい、そう思った