destiny life (ページ21)

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『…………あーだめだ、浮かばない』

SG「珍しいな、Aが煮詰まってるの」

そう言って隣でカタカタとパソコンをいじるユンギおっぱ。

デビュー前からユンギおっぱは作曲の才能があり、私も隣で教わりながら曲を作っていた。
今もその真っ最中なんだけど、今日は何故か全然良いメロディが浮かばない。ユンギおっぱはどんどん進んでいってるのに。

『やっぱり才能と努力で得たものは違うね！ちょっと外出てくる』

そう言って私はユンギおっぱの作業室から出て事務所から出た。
外の空気を吸って少しリセットしたくなったんだ

SG「………Aにも才能あるのに、」

『、、、、着いた！』

コンビニでペットボトルの水を買ってイヤホンを耳につけて、着いたのは漢江。事務所から歩いて10分ほどでたまに来る場所だ。

今は夜12時。少し肌寒くてこの時間に人はほぼいない。平日真っ只中だしね。

イヤホンを外してすぅ、と大きく深呼吸する。

『………あれ、』

イヤホンを付けていないのに、どこかから歌が聞こえる。歌詞は無いけど、メロディが小さく。

辺りを見回すと川の近くに１人男の人が座っている。きっと、あの人だ

その人の近くに少しだけ近寄ると、その人は気配に気づいたのかぴたっ、と歌うのをやめてこっちに振り返った

『あっ、、、すみません！思わず聞き入ってしまって、、』

そう私が言うとその人は少しこっちを睨むようにして「誰？」と聞いてきた。歳は近そうだけど…なんか恐い。ジョングクと初めてあった時と似ている

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