destiny life (ページ19)

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『…………もしもし、ジフン？着いたよー』

デビューして少し落ち着いた頃。
季節は冬から春、夏を超えて秋になっていた。

" おう、今行くわ "

宿舎で朝早くから作ったクッキーを持って私はプレディスといういわばライバル(？)事務所の前にいる。

もし、あの時バンPDと出会ってなかったら、私はこの事務所にいたのかなあ。それとも、全く違う仕事をしていたのだろうか

そんなことを考えながらぼーっとしていると、事務所の入口からちっちゃくて可愛いお餅が出てきた

「餅じゃねえ。それから、裏口来いって言ったろ！？なんで正面に居るんだよ…」

そう言って私の腕を引くジフン。相変わらず怒りん坊なんだから！

『ねえねえ、ジフンの友達って何人いるの！？』

「いっぱいいるよ、びっくりすんぞ」

そう言って嬉しそうに笑うジフン。
今日はジフンの仲の良い友達を紹介してもらう日だ。
(ホシからしつこく来い来いって言われてたからね)

ガチャ、と練習室を開けると私たちの練習室の倍くらいうるさくて、騒いでる人がたくさん。
私たちの練習中もかなりうるさいと思うんだけどなあ

HS「おー！Aちゃんやっと来たー！！」

そう言って目を細めて笑うホシ。
初めてあった時からかなりしつこくて、ジフンと遊ぶ時もいつも付いてくるから気がつけばとても仲良くなっていた。

JH「あれ、もしかして…防弾少年団の！？ウジ、どういうことだよ」

とても綺麗な顔立ちをした人が私の前に来る。その隣にも、ふわっと微笑む王子様みたいな人が…

WZ「幼なじみのAです。で、こっちがジョンハニヒョンで、ジスヒョン」

JH「こんにちはージョンハンです、早速だけど名前呼び捨てでいいよね？」

JS「こらジョンハン(笑)こんにちは、ジスです」

髪の長い女の人みたいな人はジョンハンさん、王子様はジスさんだった。

そこからもたくさん自己紹介が続いたが覚えきれず、メモをしてなんとかついていけた。

DN「僕Aさんのダンスにすごい憧れてて！かっこいいです！！」

そう言ってぶんぶんと握手をしてくれたディノくんは、私のお気に入り決定！！

MG「俺だってAヌナ好きだし！！ヌナキラーだ！」

SG「そうだそうだ！ってかウジヒョンももっと早く紹介してよ！！」

一斉にブーイングを受けるジフンは怒りながらも嬉しそうで、いつもとは違う姿だった