第41話 ページ2
花は足下にある石の欠片を拾い上げた
_________つい先刻まで人の形を成していたもの。今はただの石。価値もなく誰も見向きもしない石と化したラジエル
貴「ごめんなさい...」
ひとり呟いた
花以外ラジエルとオルゲルトの生存を確認するものは居らず、まるで存在しなかったようにヴァリアーの幹部たちは騒いでいた
貴(これって仕方ないことなの?私が居た世界とは価値観や考え方が違うにしても、こんなことって悲しすぎる。だって死んだら........)
異世界にトリップしてきた余所者の女子高生が意見するなど甚だしい?
知らないからこそ言えることもある
それに
運命に手繰り寄せられたのだ
関係ないわけがない
ザ「てめぇが敵ではないことは分かった。だが不審な点は多い。もう一度問うお前は何者だ?」
突然の質問、答え次第で場がかわってしまうのは目に見えている。騒がしかった空気がガラリと変わり冷ややかな夜風が制服越しに伝わる
貴「....私は一般人です」
フ「あーでも何か力を使っていましたよね?防御みたいな輝く何か」
ル「え〜?何それ花ちゃん匣兵器使えるの?」
ベ「いんや、匣兵器なんか使ってなかったぜ。死ぬ気の炎も出てなかったしな。それに見たことがない能力だったし」
ス「あ”ぁ?白蘭みたいにか?」
フ「ミーたちも少ししか見てないので分かりませんが匣兵器とは違うものでしたー」
話が進んでいくが花には見に覚えのないことばかりだ、防御____輝き____
ザ「何だそれは」
貴「えっ知りませ..」
疑問符が付かない圧のある言い方のザンザス
ヒュッ
花の言葉を遮りザンザスの手から炎が噴出され後方の瓦礫が勢いよく燃えた
貴「っ!?!」
あと数センチ場所が悪ければ花も炎の餌食になっていただろう
ザ「今のは外した。次は当てる。かっ消されたくなければ力を見せて説明しろ」
貴「っ無理です!私に力なんてっ」
ザ「力が無けりゃ死ぬだけだ、弱ぇやつに興味はねぇ。そして俺たちに教えられないということは、やはり敵、そう判断せざるを得ないがな」
貴(どうしよう私に力なんて....だって記憶にないし、フラン君たちの見間違いなんじゃ?)
ザ「力を見せねえなら、こちらから行くぞ」
貴(それにデジャブなんですけど!!危険な目に遭うの多すぎ!!!なんでこんなことに)
明るく言っているが内心穏やかなわけがない
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紅茶のかかった甘い林檎(プロフ) - 黒猫♪♪さん» 返信が遅くなってしまいすみません..。面白いと思って頂けてとても嬉しいです!ありがとうございます!!只今ストーリーを練り直しているので一気に公開することは難しいですが今以上に楽しんで頂けるように頑張ります!コメントありがとうございました! (2017年12月17日 23時) (レス) id: 77bf699175 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - とても面白いです!できれば全て公開に……… (2017年12月2日 15時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶のかかった甘い林檎(プロフ) - 闇薔薇さん» そう言って頂けると嬉しいです(*´▽`*)ありがとうございます! (2015年2月15日 8時) (レス) id: c68b19c828 (このIDを非表示/違反報告)
闇薔薇(プロフ) - 面白いです頑張ってください (2015年2月15日 3時) (レス) id: b45b6ce6ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅茶のかかった甘い林檎 | 作成日時:2015年2月1日 4時