本音と狂気【side:rbr】 ページ4
俺が隣にいて欲しい、と懇願したとき。
Aは、困ったように笑って、ちっとも嬉しそうやなくて。
初めから知ってた。
俺と一緒にいてもなんにも幸せやないことなんて全部知ってたし、それを見ないフリもしてた。
『ただの支配欲』なんて言われた時、変に納得してしまう自分が死ぬほど嫌いで。
Aが、俺に愛されている訳では無いと察したのを俺も知っていて、でも分からなかった。
突然告げられた終わりにも、なんとなくやっぱりな、と思った。
心底、それで良かったと思う。
誰彼構わず、愛して欲しかったなんていうどうしようもない煩悩が、ぴったり止んだ。
Aに愛されれば、それでいい、と。
手遅れの感情を根底に抱いたまま、出会ったのがユイ。
『2番目でもいいから』なんてセリフは、フィクションの中の話かと思っていた。
でも、この状況に既視感があって。
ただ愛情もなく恋人になったAのことが死にたくなるほど好きになったのだから、それで無責任にも忘れてしまえるなら、と思って。
『ええよ』
艶やかな笑みを浮かべた彼女をよく覚えている。
それから手を繋いで出かけたり、話したり、水族館にも行ったのだけれど、ただ単純に疲れてしまった。
何度も『Aはそんなこと言わへん』『Aはそんなことせーへん』という言葉を飲み込んだ。
キスを3回拒んで、告げた。
結局また傷つけてしまったけど、これ以上傷つけるよりかは良かった。
『最低』
確かに、その通りだ。
卒業シーズンになって、突然Aに近づいた時も、本当は何回か、無理心中でも図ろうかと思った。
心底、最低だ。
俺の知らない所で勝手に幸せになって勝手に死ぬくらいなら俺の手の中で死ねばいいなんて。
秘めた狂気を飲み込んで今、出鱈目な思い出にフタをした。
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さかなしょこじゅん - 葵斗さん» ありがとうございます!!!!!とても嬉しいです、これからもちまちまとお話書くのでまたどこかでお会いしましょう!!!微妙に病的な表現が伝わったようでなによりです!!!!!! (3月2日 15時) (レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
葵斗 - うおおおおおおお!!!完走おめでとうございます!執筆は終わってしまいましたが、これからもふとした時に読ませていただきますのでどうぞよろしくお願いします!!<(_ _)>いやーrbrがいい感じに狂っているのがいいですねぇ! (2月24日 18時) (レス) id: 6f83c28ab3 (このIDを非表示/違反報告)
さかなしょこじゅん - ゆずごろもさん» ゆずごろもさんありがとうございます!!よかったーー!!!本当に、時間がかかってしまった…!笑 ゆずごろもさんのご期待に添えられたようで本当に安心しております…!!ありがとうございます!! (12月18日 8時) (レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
さかなしょこじゅん - でんぱぱんさん» ワぁ嬉しいです!!!滅相もございません。ワタシも精進して参ります、共に頑張りましょう、応援しております!!! (12月18日 8時) (レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずごろも(プロフ) - うわああ!語彙力が低下します!私が求めていた最高級のハッピーエンドでした!大好物でもう今テンションマックスです!ありがとうございます!やっとさ素直になったかいな!っていう親目線を味わいながらしみじみとそしてニマニマと笑 ええはっきり言って最高でした! (12月18日 2時) (レス) @page34 id: b79b00a0df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さかなしょこじゅん | 作成日時:2023年10月26日 0時