証明 ページ27
ロボロが消えた。
と言っても、仕事で編集社の方に泊まり込みしてるらしくて、心配は無いらしい。
今日も今日とてユイさんが階段に座ってロボロを待っていたようで、親切心で声をかける。
「ユイさん、ロボロ今日帰ってこないですよ」
「なんで知ってるの？」
「いや…風の噂かな」
他人に突っかかる女にならないように、そそくさと立ち去ろうとすれば、「待って！」と声がかかる。
残業で青い顔の私が振り返れば、いつでもパーフェクトな顔面のユイさんが見えた。
「ロボロのこと好きでしょ」
「好きじゃないよ」
「そんなふうに見えないんだけど」
「昔好きだったよ」
「素直になればいいじゃん…バカなの？」
なぜか切なげな顔をした彼女は、おもむろに携帯を取り出す。ぽちぽちやってから、耳に当てた。
「どしたの…？」
「いいから。…あ、もしもし？ウツくん？」
ウツくん？
「あーうん、ごめんねこんな時間に、寂しくなっちゃってさ」
聞いたことある。
ウツくん…鬱くん…鬱さん…。
…人違いだ。だって、鬱さんはただのリーマンになった。
「私がそっち戻ったら結婚しよーね？うん、やくそく」
ケッコン？ロボロは？
「うん、ありがと、じゃーね」
「ユイさん、そちらは」
「ホストだよ、ホスト。私そういう人間なの」
「ロボロとは…」
「あの人のこと好きなのは私の両親だよ、もう何回もそういう話するけどお互い乗り気じゃないの」
衝撃の告白、驚いてる間にユイさんが泣きそうな顔をした。
そんなの、辛い。もう新しく好きな人がいるのに親の言いなりなんて。
「Aさん、ロボロが好きって言ってよ」
「……」
「押し付けがましいのはキライなんだけどさ、でもAさんはロボロのことが好きなんだよ」
思わず泣いてしまったのは深夜テンションであり、貰い泣きであり、核心を突かれたからではない。
ユイさんの優しさが、初めてじゃない気がした。
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さかなしょこじゅん - 葵斗さん» ありがとうございます！！！！！とても嬉しいです、これからもちまちまとお話書くのでまたどこかでお会いしましょう！！！微妙に病的な表現が伝わったようでなによりです！！！！！！ (3月2日 15時) (
レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
葵斗 - うおおおおおおお!!!完走おめでとうございます！執筆は終わってしまいましたが、これからもふとした時に読ませていただきますのでどうぞよろしくお願いします!!<(_ _)>いやーrbrがいい感じに狂っているのがいいですねぇ！ (2月24日 18時) (レス) id: 6f83c28ab3 (このIDを非表示/違反報告)
さかなしょこじゅん - ゆずごろもさん» ゆずごろもさんありがとうございます！！よかったーー！！！本当に、時間がかかってしまった…！笑 ゆずごろもさんのご期待に添えられたようで本当に安心しております…！！ありがとうございます！！ (12月18日 8時) (レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
さかなしょこじゅん - でんぱぱんさん» ワぁ嬉しいです！！！滅相もございません。ワタシも精進して参ります、共に頑張りましょう、応援しております！！！ (12月18日 8時) (レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずごろも(プロフ) - うわああ！語彙力が低下します！私が求めていた最高級のハッピーエンドでした！大好物でもう今テンションマックスです！ありがとうございます！やっとさ素直になったかいな！っていう親目線を味わいながらしみじみとそしてニマニマと笑 ええはっきり言って最高でした！ (12月18日 2時) (レス) @page34 id: b79b00a0df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかなしょこじゅん | 作成日時：2023年10月26日 0時
