さよなら ページ26
「何しに来たの？」
「遊びに来ただけやで」
恐らく傷ついた様子のロボロに冷たくするほど鬼じゃない。素直に近寄ってやって、さりげなく足を踏んだ。
「いっだァ！」
「女遊び好きなの？駆け引きが好き？」
「君が好き」
「冗談じゃないよ」
「あんなぁ、俺」
「ユイと結婚するかも知れんわ」
ああ、なんとなく分かってた。
二人の間に愛情があってもなくても私には関係ないし。
幸せそうならOKだと思うし。
いちいち私情挟んでらんないし。
「早く帰んなよ、じゃあ尚更。おめでとう」
「決まったこと、ちゃうねんで？ただ、そうなりそうやねん」
「ロボロがそうしたいならそうするでいいじゃん、私関係ないよ」
「そんなこと言わんで」
「何がしたいの！？私だけじゃなくてユイさんまで弄ぶの？あの娘だけはやめたげてよ、私のことはどうだっていいから」
「なんでアイツのためにそんな言うん？」
「ユイさん、ロボロのために泣いてんのに」
「俺…アイツとチュー、したことないねんで」
「今、しに行ってよ、早く」
「来て」
涙が溢れそうな私を隣に座らせたと思ったら、肩を抱き寄せて膝に倒される。
「やめて、こういうの嫌いだから」
「止めてくれないんやね」
優しい手が髪を撫でた。
絡まってぐしゃぐしゃの髪。
見せたくない、醜い姿。
「俺アイツとおりたい」
「それでいいんだよ」
「そう思い込んどったら、いつかホンマになるんかなあ」
「そんな生半可な気持ちなら一人で生きて、ちゃんと彼女のこと愛してあげて」
「俺、」
ロボロを見上げて、頬に手を伸ばす。
そっと撫れば、察したロボロが涙を零した。
決して残酷じゃない。
私たちの数ある選択が、私たち自身が決めた決別。
「さようなら、ロボロ」
何も言わないのは正解だよ、ロボロ。
ぜんぶ間違えたから、私たち。
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さかなしょこじゅん - 葵斗さん» ありがとうございます！！！！！とても嬉しいです、これからもちまちまとお話書くのでまたどこかでお会いしましょう！！！微妙に病的な表現が伝わったようでなによりです！！！！！！ (3月2日 15時) (
レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
葵斗 - うおおおおおおお!!!完走おめでとうございます！執筆は終わってしまいましたが、これからもふとした時に読ませていただきますのでどうぞよろしくお願いします!!<(_ _)>いやーrbrがいい感じに狂っているのがいいですねぇ！ (2月24日 18時) (レス) id: 6f83c28ab3 (このIDを非表示/違反報告)
さかなしょこじゅん - ゆずごろもさん» ゆずごろもさんありがとうございます！！よかったーー！！！本当に、時間がかかってしまった…！笑 ゆずごろもさんのご期待に添えられたようで本当に安心しております…！！ありがとうございます！！ (12月18日 8時) (レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
さかなしょこじゅん - でんぱぱんさん» ワぁ嬉しいです！！！滅相もございません。ワタシも精進して参ります、共に頑張りましょう、応援しております！！！ (12月18日 8時) (レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずごろも(プロフ) - うわああ！語彙力が低下します！私が求めていた最高級のハッピーエンドでした！大好物でもう今テンションマックスです！ありがとうございます！やっとさ素直になったかいな！っていう親目線を味わいながらしみじみとそしてニマニマと笑 ええはっきり言って最高でした！ (12月18日 2時) (レス) @page34 id: b79b00a0df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかなしょこじゅん | 作成日時：2023年10月26日 0時
