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『命ってさ、何の為にあるのかな。』
何気なく放った一言で、その場は静まった。
ここは「XYZ」の長崎公演の楽屋。
luzさんを初めとする、豪華な面子がワイワイ騒いでいた。
そして、その空気を凍らせたのが冒頭の私の一言。
会話をしていためいちゃんにだけ言ったつもりだったが、皆にも聞こえてしまったのだろう。
「さぁ、それはそれぞれ自分で見つけていくものじゃない？」
「ちなみに俺の命は歌う為にある。」
ニッ、と少年の様に笑いその場を和ませる。
『私？私はね……弟の為かな。』
また空気が凍る。
せっかくめいちゃんが和ませてくれたのに…最悪だ。
「弟…いるん？」
突如めいちゃんの後ろからluzさんが姿を現す。
めいちゃんはビクッと肩を揺らした。
『私の弟は、私が15才、弟が13才の時に命を絶ちました。』
私の声は震えていて、みっともない。
もう泣かないって決めたのに、また涙が溢れ出しそうだ。
『私が虐められていたとき、誰も助けを求めませんでした。そしていじめはエスカレートしていき、遂に一週間の昏睡状態になるまでの怪我を負いました。それまで弟は何も知りませんでしたが、極度のシスコンだった弟は責任を感じ、「無力でごめんね」と言い残して学校の屋上から飛び降りました。』
「「「「……」」」」
思い出すだけで辛いのに、話すのはこんなにも胸が締め付けられるものなのか。
身体中に鎖が巻き付いて、足掻く度とさらに食い込んでくる。
『ごめんなさい、こんな暗い話して…楽しい話しましょう。』
ニコッと笑顔を取り繕う。
皆の表情は曇っている。
「………ばっかじゃねえの」
『っ…』
「Aが！大切な仲間が！！こんな辛そうに笑顔取り繕ってるときに楽しい話なんて出来るかよ！…そんなに俺たち頼りねぇかよ！！」
『そ、そんな…』
「だったら頼れ！このバカAっ！！」
怒声を上げるめいちゃんの目はうるんでいる。
ほかの皆も、同じような目をして此方を見ている。
『………そうです、ね。』
続く (更新停止中)
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そーだ。(プロフ) - XY.Z（ドットはエゴサ避けです！）さんの小説調べててすごい続き気になります！更新頑張ってください！ (2020年7月17日 17時) (
レス) id: 98792ebf04 (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも - めいちゃんの話全然出てこないのでめっちゃ嬉しいです！更新頑張ってください！ (2019年8月24日 18時) (レス) id: 63337396f3 (このIDを非表示/違反報告)
あす@DAIS(+3)(プロフ) - のぞみさん» ありがとうございます…！m(_ _)m頑張ります！ (2019年8月6日 12時) (レス) id: 86e8be1fdf (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - とても続きが気になります。更新頑張ってください。 (2019年8月6日 11時) (レス) id: 775ec50fec (このIDを非表示/違反報告)
あす@DAIS(+3)(プロフ) - りずさん» めいちゃんの本当に少ないですよね…更新頑張ります (2019年7月30日 19時) (レス) id: 86e8be1fdf (このIDを非表示/違反報告)
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