【ヒロアカ】私が爆豪先輩に恋を教えてあげます (ページ6)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:12,516 hit

4 ページ6

.

「……って事で、全く相手にされないんだよね」

「あんたもまぁよく懲りないわよね」

今日の出来事をクラスメイトの美羽へと説明すると冷めた目でこちらを見てくる彼女

まぁ、いつもの事なのだが
今日の私はより傷つきやすいのだ

「何でそんな目で見て来んのよおお！！」

私が涙目になりながら美羽の体を揺すぶる

するとはぁっと呆れたようにため息をついてこちらを見つめてきた

「あのね、A、普通に考えてみなよ。好意がない相手に毎日、毎日、付きまとわれる事を」

「いや、付きまとってないって。ただ朝と帰りの挨拶をしに行ってるだけだし！」

(そうだ、私は挨拶をしてるだけで付きまとうなんて言い方、いくらなんでもひどいではないか)

「本当にそれだけ？」

再びため息をつき問いかけてくる美羽

(……何なのよ)

「ま、まぁ、言われてみれば休み時間とかたまーに見に行ったり？廊下で待ち伏せしてデートの誘いをしたり？それくらいかな？」

「うん、ごめん。気持ち悪い」

【ガアアアーーン】

そ、そんな直球で言わなくても

自分でも薄々気づいていたけど、
側から見ればやっぱり私、気持ち悪いよね

私がそんな風にショックを受けていると
「ごめんごめん」と笑顔で呟く美羽

「Aさぁ、どうしてそこまであの先輩にこだわるの？」

「……っえ？」

「んー、だってほら、別にあんたのルックスくらいなら選ばなければ彼氏作れるし、あの先輩良い評判聞かないし、しかも2年に上がる前まで先輩の事嫌ってたじゃん？」

美羽が改まって私にそう問いかけてくる

確かに美羽の言ってる事は正しい

私は2年になる前まで、爆豪先輩の事を嫌っていた。体育祭での態度や口の悪さ、私の理想とはかなりかけ離れていたから

ああいう人間とは
関わりたくないとさえ思っていた

だけど

あの日、

「好きになっちゃったから……」

好きになるのに理由や時間なんて関係ない

.