【ヒロアカ】私が爆豪先輩に恋を教えてあげます (ページ13)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:12,524 hit

11 ページ13

.

爆豪side＿

そこから数日が経ち、
あの2年A組の教室の前を通ると
切島とこの前俺を呼び捨てにした女が
話しているのが見えた

(アホ面ならまだしも何で切島がそんな頻繁にあのクラスに通ってんだ？そんなに転校生に興味があんのかあいつは)

俺はそう思いながらその教室の前を通り過ぎ、
自分の教室へと向かう

そしてそれから程なくすると
切島が教室のドアを開けた

そして俺と目が合った途端に
しどろもどろする

『……よ、よお、爆豪！はよ！！』

(ちッ、何なんだよ、こいつは。言いたい事があるならはっきり言えや)

「…ここ最近お前、様子が変だよな、言いたい事あんならはっきり言えや！それともあれか？転校生に会えなくてショックだったのかよ」

俺はこういう隠し事をされるのが嫌いだ
言いたい事があるならはっきり言えばいいのに、何でこいつはわかりやすく態度に出すんだよ

俺は嫌味も込めてそう伝える

すると切島は下を俯きながら『…あぁ、そうだよな』と答えた

『爆豪はきっとわかってねェと思うけどよ、砂糖Aちゃん、転校生でも何でもねェ。お前の事をしつこく追い続けてたあの2年生の女の子だよ』

俺は衝撃の事実を受け、しばらく固まった

(……は？じゃあなんでお前らは転校生なんて嘘ついて)

『Aちゃん、ここ1週間学校に来てないらしくて、友達も連絡がつかないんだってよ。明日も来なかったら友達が先生に住所聞いて尋ねてみるって』

切島は真剣な表情で俺に向けてそう言った

つまりあれか？

その2年女は俺に言われたのがショックで
よからぬ事を考えているのではと言いたいのか

(何なんだよ、…んな事、俺には関係ねェだろうが)

そもそも俺は本当の事を言っただけで、学校来てないのだって俺が理由だとは限らねェだろ。

俺がそう反論しようと口を開けた時

『……爆豪さ、自分を好きでいてくれた相手の名前くらいは覚えてあげててもよかったんじゃねぇか？』

切島は切なそうな表情でそう呟いた

.