私が恋した相手は＿＿【あんスタ】 (ページ11)

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部活見学。ページ11

「愛しの桃李がいる部活は…テニス部か。よしっ、見に行こう。」
でも弟と同じ部活もなー。見に行くだけで入部はあれかな。しかもテニス部には…
「なんで来たの？チョ～うざぁい！」
こいつがいるから…別に嫌いなわけじゃない。うん。苦手なだけ。うん。
「部活の見学ですが。」
よしっ、逃げよう。

それからも海洋生物部や弓弦のいる弓道部、軽音部など色々見てまわった。
「そんなでもないんだよな…」
正直、そんなに入りたい！って思うくらいの部活は無かった。
「最後はここか…」
演劇部。あの変態仮面こと、日々樹渉率いる…
「失礼します…」
練習が行われている部屋に入る。そこで見たものは
「えっ、なにこれ凄い。」
いつもと違った渉さんの顔。歌い、踊ってる時でもなく、教室で喋っている時でもなく…初めて見た表情で…瞬きもせず、その姿に引きつけられてしまった。
「おや、Aさん、ようこそ演劇部へ…」
そこで我に返った。
「ここに…する。」
「はい？」
「私、ここの部活にします！入部届出してきます！顧問？誰ですか？」
後ろの黒髪の少年は驚きの表情でこっちを見てるし、その隣にいる人はやめておいたほうがいいという表情をしてる。でも私はやめない。
「よろしくお願い致しますね！」
そう言って満面の笑みで頭を下げた。