24話 ページ25
「ミートスパゲティを一つくれ。」
その日、いつも見ない顔の生徒が一人。
ミートスパゲティを頼みに来た。周りの生徒は一歩引いているようで、辺りはしんとしていた。
「おぉ、なんだいじめか？いじめは良くないぞ。」
受け付け口から身を乗り出して大声で言うと、異彩な雰囲気を放っているツノの生えた生徒はクスッと笑った。
「いじめではないぞ。皆僕が恐ろしいのだ。
僕の機嫌しだいで、人の子一人の命など容易い。」
そう言うと周りにいた生徒はさらに身を硬直させ、
バタバタと食堂から逃げていった。
「ちょっとぉ、俺の客取るのは聞いてないぞ。
自分から恐ろしくしてどうすんだよ。」
パスタを茹でながらそう言うと、彼の口角がニヤリとあがった。
「なに、少しあなたと話がしたくてね。
僕はマレウス・ドラコニア。茨の国を継ぐ者だ。
たしかあなたの名前は……A・キングスカラー。」
パスタの水を切っていた手を止める。
なんでこんなに情報を持っている奴が多いのか。
イデアに続き、全く厄介だ。
「そのファミリーネームはもう無いんだ。
俺は勘当されてる身でね。悲しいことに、王族から追い出されたよ。」
パスタを盛り付けて、予め作っていたソースをかける。トマトとスパイスの匂いが食堂を満たす。
マレウスは1度パスタに目を向けたあと、俺の顔を見て言った。
「もちろんそれも知っている。妖精族の僕らは長生きだからな。」
「……何が言いたい。」
粉チーズをかけて、パスタは完成した。
俺はマレウスの目をじっと見る。
なんでそんなに俺を探るのだろうか。
頼むからほっといてほしいものだ。
「……なあに、最近精霊がうるさくてね。
なにせ新しく学園に入った奴が危険だと言うのだ。
だから僕が直接確かめに来たんだが……」
マレウスの瞳がぎらりと光ったような気がした。
「……A。お前は一体何者だ？」
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零(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2023年2月11日 16時) (
レス) @page30 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 洸さん» 返信遅くなってすみません……！そう言って頂けて本当に嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年7月31日 15時) (レス) @page30 id: f3216aef7e (このIDを非表示/違反報告)
洸 - えっちょ、は？神か？神だな？貴方は神だな？誇張じゃなく神だな？神ですね？え、今まで見た中で最高ですよコレ。更新待機しますよマジで。 (2022年4月23日 21時) (レス) @page27 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - 舞さん» 返信遅くなり申し訳ございません……ありがとうございます！ (2021年11月17日 19時) (レス) id: bc678a6855 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年11月7日 2時) (レス) @page24 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずぴす x他1人 | 作成日時：2021年8月21日 5時
