【HQ!!】冷徹少女とバレー部員 (ページ17)

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羽が14枚ページ17

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渋っていた縁下を体育館へ練習に戻すと、❰男子バレー部❱と書かれたドアに目を向ける。

もう、覚悟を決めないといけない。Aは、はぁ、とため息をつくと、部室への階段を上がる。

ガチャ、と音がして、ドアが開いた。散らかってていないわけではないが、マネージャーさんのおかげなのか、片付けられている部分もあった。

縁下の説明を受けているときはあまり見なかったが、ボトルも、タオルも、全部キレイに整理整頓されている。Aは、男子はがさつな奴が多いと思ったから、まあ驚いた。

＿＿＿＿＿“もちろん”例外もいるけど。

元気かな、と、つい思い出してしまった、あの人たちの顔。ダメ、ダメ、ダメ、ダメ…なんだ…、と、頭に浮かんだAにとっての邪念を振り払い、目の前のことについて考える。正直、彼女はあまり縁下の説明を聞いてなくて心配だったけれど、これなら大丈夫そうだ。

まずは、スポドリからか？思い立ったが吉日…とは少し違うけど、人数分、要は8人分のボトルとスポドリの粉を、籠を持つ。仕事を始めるか、と水道に向かった。

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水道に人はおらず、Aは一人、籠を置いて準備をする。そして、スポドリづくりに入った。水道で、ひたすらにスポドリを作るためにボトルを振る音がなり続ける。蓋をとって、1度中身を水でゆすいでから、粉と水を分量通りに入れて、あとは振る。この作業の繰り返しだ。

水が氷のように冷たい。冬だからしょうがない。そう思っても、冬だからってこんなに冷たかったけ？と、疑問に思ってしまう。指がかじかんで、感覚がなくなっていく。単純作業でも、手がうまく動かなくて思った以上に作業が進まなかった。

このままではひび割れる可能性もあるから、明日からはハンドクリームでも持ってこようかな…と考えつつ、ただひたすらにボトルを振り続けた。