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大好きな古着屋さんで買った薄めの柄シャツを黒のロングのプリーツスカートにインして細いベルトを付ける。前髪はふわっとさせて流し、胸の下まである髪を巻いて耳の下で緩く2つに縛る。マサイが誕生日にくれたピアスを付けて、バッグには必要最低限の物を入れ、お気に入りの柑橘系の香水をつける。

初めて、学校終わりにどこか行くとかそういうのじゃなくて。モトキがデートに誘ってくれた。モトキからしたらデートじゃないと思うけど、私は違う。好きな人に休日会おうと誘われた。それだけで、すごく幸せ。もちろん罪悪感も感じてるけど。


待ち合わせ場所は私達がいつも行く喫茶店...ではなく、私の家から歩いて5分もしない最寄り駅。
別に喫茶店でもよかったんだけど、家からだと電車を使っても30分ほどかかるから少し嬉しかったり。
あと20分後か、とスマホで時間を確認していると肩を叩かれ後ろを振り返る。

モ「ごめんね待った?」

いつもより少しオシャレなモトキが立っていた。

「全然!今来たところ!え、まだ待ち合わせより早いよね、モトキこそ待ったんじゃない?ごめんね。」

少しだけ早口になってしまった。
だってまさかもういるとは思ってなかった。
だってここはモトキの家からも遠いし、私とモトキの家は学校を挟んで反対側、やっぱりわざわざこっちに来てもらって申し訳なかったよね。

モ「俺も今来たところだよ?それに、俺が無理に誘ったんだからいいの。」

ふにゃっとした笑顔。そうだ、私ははじめて見た時からこの笑顔にやられたんだった。

「ありがとう。今日はどこ行くの?」

実は今日の予定は一切聞かされていなかった。聞いても内緒、と言ってはぐらかされたから。

モ「実はね、新しくできたカフェに行きたくて。」

そういうことか。
私とモトキは甘いものが好きだけど、モトキの彼女、あかりちゃんは甘いものがあまり好きじゃないらしい。だからカフェとかも好きじゃないらしく、前までは一人で行っていたが最近は女の子しかいないから行きづらいんだよねってモトキが前に行っていたのを思い出した。

「えー、どこだろう。私知らないところかなー?」
モ「ここから少し遠いんだよね、俺の家の近くでさ。」

そう言ってモトキはスマホをいじって私に画面を見せる。
モトキの家の近くだ。そうなると本当に私の家からは遠い。

モ「だから今日はお迎えに来ちゃいました。」

行こ、と微笑んだモトキの後ろを私は着いて行った。

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設定タグ:Fischer's , モトキ , マサイ   
作品ジャンル:恋愛
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らゆ(プロフ) - ヒデさん» 自分のオリジナル作品だと勘違いしていました、指摘ありがとうごさいます。 (2019年2月16日 2時) (レス) id: cb9b22eb8a (このIDを非表示/違反報告)
ヒデ - オリジナルフラグ、ちゃんと外して下さい。違反です。ルールをちゃんと理解の上作品を作って下さい。 (2019年2月15日 6時) (レス) id: f4ac4daed2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らゆ | 作成日時:2019年2月15日 1時

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