鬼塚教場の6人組 (ページ29)

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『数か…確かに卵数人で制圧するより格段に安全だな笑
鬼公の大目玉は避けられそうにないが…』

デジャブ…人命救助に貢献して怒られるの?また?

「だろ?まあ、班長の親父さんがやろうとしたことをやったまで、そうだよな?萩!」

「ああ。実は班長の親父さんがヤクザ風の男にボコられてた時、俺もそのコンビニにいたんだよ!」

「い、いたのか?あの現場に!?」

「班長は血まみれの親父さんに気を取られて気付かなかったかもしれねぇけど、あの後、男の仲間が数人店内に入ってきて。」

『なるほどな。加勢に入られないようにした訳だ』

「そういう事。店内で乱闘になり、万が一立て籠られたりしたら、店内にいた他の客達に危害が及ぶ。あの時、子供の俺や妊婦さんや老人や、女子学生とか沢山いたからねぇ…
警察の到着がかなり早かったから、多分、親父さんが通報し、警察の仲間が駆けつけるまでその男を奥まで入れず店先で足止めしたかったんだよ!
だからあの土下座は、命乞いなんかじゃなく…ここだよ、班長!」

萩が班長の胸の心臓のある辺りに拳を突きつけた

「誰も傷つけてたまるかっていう…警察官のハートが、そうさせたんじゃねーの?」

息を飲んだ班長に

『班長の親父さん、かっこいいな。私も将来、そんな警察官になりたいよ笑』

と声をかけて、到着した警察官に事情を説明しに行った
…ついでに服も返却しなきゃな

班長が親父さんと向き合うことが出来たのは、班長だけが知ることである

＿＿＿
帰り道

『あ"、飯買い損ねた………』

諸「え、まだ食べてなかったの?」

『買いに行った矢先の事件だったんだよアレ…マジかぁ…』

明日は鬼公の大目玉が朝イチから待ってるってのに食事もねーのかよ…終わった。ホントツイてねぇ…

萩「じゃあさ、今から近くのファストフード店行こうぜ!俺動いたから小腹が空いたし。」

松「あ、ズリーぞ萩!俺も行く!!」

諸「じゃあオレも。零と班長はどうする?」

降「景が行くなら僕も。」

『お前らニコイチだよな、最早。』

伊「俺は遠慮するよ、やる事があるんだ。」

『そうか、じゃあまた明日。あ、頭の怪我、ちゃんと見てもらえよ?』

伊「お、おう…(何で知ってんだ?)」

班長と別れて1番近くにあったハンバーガーチェーン店に入る

降「そういえば、何で班長が怪我してるって分かったんだ?殴られた時、遥はまだ外にいただろ?」

『拘束を外した時に班長が後頭部摩ってたんだよ。』

降「へぇ…(それだけでよく気がつくな…)」