鬼塚教場の6人組

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『どうだ?状況は』


解体した壊れた拳銃を元に戻すだけではなく完璧に修理するという「お前は拳銃のエキスパートか??」と思わずにはいられないスキルを見せつける松田とそれを見ながら冷静に現状を分析する降谷


「ただ元に戻すだけならカンタンなんだが...元が壊れていたから1Rはかかっちまう...あｯくそっまだどっかひっかかってやがる...流石に工具一式は持ってきてねーからな...」



『携帯工具セットならあるが...これも使えるか?』


「おう、借りる」


『じゃあ後は任せた ...ゼロ、信じてるからな』


「ああ。任せろ/勿論。必ず中てる」


その返事を聞いてから、私は1番近い水道まで走った
携帯折りたたみボトルに水を入れ、タオルを1枚濡らしてからキツく絞って作業員のもとに戻る


屋根から落ちた時に割れた破片でできた小さな切り傷や擦り傷の処置をする


また、フルハーネス型と比較して、胴ベルトは墜落時の衝撃が腰部分に集中するため触診でズレが無いか簡易的に調べる


...うん、問題なさそうだ
とりあえずここが一段落ついたら医務室に運ぼう


「行くぜ降谷ちゃん!受け取りな!」


萩原がまるで野球選手のようなフォームで弾丸を投げた
ちゃんと見つけてくれたんだな、良かった


パシッと音を立てて軽くキャッチしたゼロに松田が完璧に直った拳銃を渡す


「外したらブッ殺すぞ...零!!」


萩原から受け取った弾を完璧な拳銃に装填するゼロ
その後流れるような動作で発砲し、見事に頭上の命綱を断ち切った


その瞬間に反応した諸伏が班長の肩から飛び降り、班長が鬼公を抱き抱える


「おい教官!鬼塚教官!?」


ぶはっと空気の通る音と共に鬼公の意識が戻った


もうここは大丈夫か...作業員を医務室に運んで救急車を待つことにした


『なぁアンタ。これからこの作業員を医務室に運んでくるから何かあったら伝えといてくれ』


近くに居た生徒に声をかけてから私は未だに歓声が止まない術化訓練棟を後にした





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工具セットなら松田も持ってたんじゃ?って思ったんですけど全く同じメーカーでも品番?が違えば入ってるドライバーのサイズが違ったり工具の内容が違ったりするのでこっちに変更しました(6/6)

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