4 ページ5
蘭さんはこっちに来る
やだ
来ないで
怖い
怒鳴られるかもしれない
怒鳴られたら、すぐに叫ぼう。
「おい」
『いやぁ!』
「は?」
灰谷さんは高身長。
私を見下ろしながら話す。
誰か助けて…!
エレベーターの前の看板を思いだす。
《教師以外立ち入り禁止》
「教師」は授業中。
「生徒」には入れないエレベーターを
私は使ってここに来た。
つまり、助けが来る確率はほぼ0%。
「お前誰?」
言わないと
灰谷さんを授業へ戻さないと。
『委員ちょ、です!』
「へぇ」
『授業、にっ、戻ってください!』
「お前可愛い」
正面から抱き着かれる。
なんでそんな事するの??
『やめ、』
「やめね〜よ♡」
離してくださいよ!
なんでそんな事するんですか?
灰谷さんはもっと私を締め付ける。
こんなことされたの初めて。
『じゅ、ぎょう』
「ここでイチャイチャしよ?」
い、イチャイチャ?!
そんな…
カップルみたいな事
出来る訳ありませんっ!
『離して!』
「嫌」
灰谷さんは私を「お姫様抱っこ」する。
灰谷さんが歩いて、振動が体に伝わる。
そして、屋上の掃除ロッカーの前で止まる。
「入って」
灰谷さんがロッカーを開ける。
『?!』
なぜか綺麗なロッカーの中。
「昨日掃除しといて良かった」
灰谷さんも入ってくる。
…近い。
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←3
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ