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蘭さんはこっちに来る
やだ
来ないで
怖い
怒鳴られるかもしれない
怒鳴られたら、すぐに叫ぼう。

「おい」

『いやぁ!』

「は?」

灰谷さんは高身長。
私を見下ろしながら話す。
誰か助けて…!
エレベーターの前の看板を思いだす。

《教師以外立ち入り禁止》

「教師」は授業中。
「生徒」には入れないエレベーターを
私は使ってここに来た。

つまり、助けが来る確率はほぼ0%。

「お前誰?」

言わないと
灰谷さんを授業へ戻さないと。

『委員ちょ、です!』

「へぇ」

『授業、にっ、戻ってください!』

「お前可愛い」

正面から抱き着かれる。
なんでそんな事するの??

『やめ、』

「やめね〜よ♡」

離してくださいよ!
なんでそんな事するんですか?
灰谷さんはもっと私を締め付ける。
こんなことされたの初めて。

『じゅ、ぎょう』

「ここでイチャイチャしよ?」

い、イチャイチャ?!
そんな…
カップルみたいな事
出来る訳ありませんっ!

『離して!』

「嫌」

灰谷さんは私を「お姫様抱っこ」する。
灰谷さんが歩いて、振動が体に伝わる。
そして、屋上の掃除ロッカーの前で止まる。

「入って」

灰谷さんがロッカーを開ける。

『?!』

なぜか綺麗なロッカーの中。

「昨日掃除しといて良かった」

灰谷さんも入ってくる。

…近い。

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作者名:らぁ。。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年8月15日 12時

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