君の元へ ページ4
ジェヒョン side
撮影が終わって、辺りを見渡すと一人で笑っているAがいた。
普通なら怖いと思うだろう。
でもAだと愛おしく思えてしまう。
俺はAの方へ足を向けようとした。
スタッフ「ジェヒョンさん！」
だが一人の女性スタッフさんによって止められた。
まぁ、俺はそんなに心が狭いわけじゃないから、こんなことでウザイとは思わないけど。
「どうしました？」
スタッフ「撮影すごく良かったです！」
スタッフ「カッコよすぎて惚れちゃうところでしたｗ」
正直Aやシズニ以外にカッコいいと言われても何も心に響かない。
うん、惚れられたら俺が困る。
「ありがとうございます」
スタッフ「私まだ新人で不安なことがたくさんあって」
スタッフ「前もAさんの分の飲み物を買うの忘れちゃってｗ」
は？
Aの飲み物買い忘れた？
だからか。前Aだけ飲み物がなくて「飲み物は？」って聞いたら『今日はいいかなーって』と言っていた。
だけどその後マネヒョンから水をもらっていた。
悪い人には見えないからわざとじゃないんだろうけど、
俺は気持ちを抑えて、偽りの笑顔を作った。
「(笑)」
スタッフ「でもAさんは『全然気にしないでください！』って。」
スタッフ「すごく優しい方でした」
「分かります」
その後もずっと俺に話しかけてくるスタッフさん。
Aが気になってAの方に目を向けると、
『ッ、！』
Aは目を見開き、すぐに俺と目をそらした。
え、いつもは笑顔で返してくれるのに、
スタッフ「ジェヒョンさん？どうかしましたか？」
「あ、あぁなんでもないです」
「俺トイレ行ってきてもいいですか？」
スタッフ「はい！ごめんなさい長話しちゃって」
「いえいえ、では」
俺はAのことで頭がいっぱいで、スタッフさんに嘘をついてその場を離れた。
そして真っ先にスマホを見つめてるAの元へ足を進めた。
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lokior - nctloveさん» コメントありがとうございます！読者の方にそういった感想を言っていただけてすごく嬉しいです！これからも期待にこたえられるように頑張ります！ (2022年3月31日 9時) (
レス) id: fd6c8e4d01 (このIDを非表示/違反報告)
nctlove - コメント失礼します！私もジェ推しなのでより一層ドキドキしてます！これからも応援してます！ (2022年3月30日 6時) (レス) id: b65b392676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lokior | 作成日時：2022年3月28日 17時
