あの日みた夕日はこの空で繋がっていますか (ページ19)

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リビングページ19

一階のリビングで幸介に座ってもらい、俺はキッチンから二人分の麦茶をもっていった。

するといきなり幸介が話を切り出した。

「お前なんで学校来ないんだよー。成績優秀、顔もイケメンだし。文句なしなのに、何か嫌なことでもあったのか？だいたい、家で何やってんだよ。テストの日だけ来るとかずるくね？」

矢継ぎ早な質問に、ちょっと面倒だなと思ったけど、はぐらかすと余計面倒な気がしたので、少しづつ答えることにした。

「学校に行っても勉強も面白くないし、友達も作る必要なんてないから。

夢も特にないし。

家でオンラインゲームやってる方がまし。」

言い切ったあと幸介の顔をみたらすごく真剣な顔をしていた。
「なるほどな～。でも学校にきたらもっと翔にとっていいことあると思うけど。」

「なに。」

少し睨みつけながら言った。

「おーこわ。

学校にきたら俺と友達になれまーーす。」

何を言っているのだろうと沈黙しているとすかさず

「えーそこは喜べよー」

と言われてしまった。

「いや、友達ならたくさんいるでしょ。」

と切り返すと、待ってましたと言わんばかりに

「人気者なんで」

とお茶目にふるまっていた。

「だったらなんで。」

おれは不思議でしかたなかった。